デ杯 アジア・オセアニアグループ I 日本対韓国、昨日から始まりました。
添田くんはチョウ・ミンヒョク(742位)と対戦し、5-7 2-6 6-4 6-4 6-2 で2セットダウンから見事な逆転勝利を飾りました!
同じ2セットダウンからの逆転勝利という意味では去年のデ杯 対クロアチアのドディグ戦同じ2セットダウンからの逆転勝利でしたが、2セット落としていながらもテニスは全く悪くなく、かすかな希望は残っていたあの試合とは違い、昨日はそれが全く見出せず、第3セットも先にブレイクを許してしまった時は、会場の人ほとんどが負けを覚悟したのではないかと思います。
実際私もそうでした・・・。
前半劣勢だったのは、チョウがすごく伸びのあるスライスを多用してくる中で、ラリーでなかなか優位に立てなかったこと、ネットに出たところをすごいところに抜かれまくったり、ボレーミスが続いてリズムを全くつかめないまま、相手をどんどん勢いづかせてしまったという感じでしょうか。このところのフォアが余り安定しないのを今日も感じていたのでしょうか、ひたすらバックのクロスラリーが続く中で、相手もとにかくいいボールを返してくるので決め手を欠いてしまったような。。
添田くんの調子が悪かったとは思いませんが、このところいいプレイと勝ちが結びつかない中での拭えない自分への疑い/自信のなさみたいなものが見え隠れしていたのも事実です。
チョウは2009年兵役に入り、今年3月、フューチャーズに久しぶりに出場して現在742位。ランキングの上ではチームのシングルス2ですが、実力的にはナンバーワンとも言われてもいました。
The Indian EXPRESSのこの記事によると、韓国国内以外の大会に出場することができなかったと書かれています。通常韓国の兵役は2年間なので2011年には除隊しているはずなのですが、除隊後もデ杯以外のプロトーナメントには一切出ていません。
除隊後も活動を制限されてきたということなんでしょうか?
ともかく、さすが軍隊仕込みとも言える強靭なメンタルで添田くんはここからの挽回は難しいのでは・・・というギリギリのところまで追い詰められました。
第3セット中盤ぐらいからチョウの動きが少しずつ落ちてきてそれまで決まっていたパッシングがアウトするようになり、添田くんのプレイがようやくかみ合い始めたところから形勢は逆転。第4セット4-4からのサービスゲームで実質マッチポイントとも言えるブレイクポイントを与えましたがここをしのぎ、ファイナルセットも先にブレイクを許してしまいましたが、すぐさまブレイクバックして並び、見事に勝ち切りました!!!
試合後のコメントがデ杯のページに詳しく載っています。
http://www.jta-tennis.or.jp/daviscup/2013/ao2r/news/article05.html
試合直後のインタビューでも「勝てるとは思っていなかった」といったことをコメントしていましたが、同じ2セットダウンからの逆転勝利だった去年のデ杯クロアチア戦・ドディグ戦とは全く違う心持ちだったようです。
一番最後に書かれている「経験があるとかベテランと言われるが、コートに入れば0からのスタート。いつも緊張しているし、不安を持ってコートに立っている」が今の添田くんの心境を物語っているような気がします。
それが経験といえばそれまでなのですが、勝ちが全く見えないところから考えを切り替え、自分のできることを全うしようとするというのは簡単ではないと思います。
本来もっと楽に勝つべき相手だったかもしれません。
でも、そういうものを含めてデ杯なのかもしれないし、相手云々ではなく、昨日ああいう勝ち方ができたこと自体、これからの添田くんに力を与えてくれるんじゃないかと思います。
第1戦に登場した伊藤選手は相手ナンバーワンのチョン・ソクヨン(314位)に6-1 6-4 6-4で危なげなく勝利し、日本チームは早くもワールドグループプレイオフ進出に王手をかけました!
今日のダブルスには添田くんは内山選手と組んでの出場が予定されていますが、昨日の試合でかなり消耗していることが予想されます。
さて、どうなるか・・・?
私も会場で応援しました。クロアチア戦の時と違い余りの緊張感で吐きそうでした(ΘoΘ;)めっちゃメンタルが弱いわたし…ダメかな…いや大丈夫…無理かな…絶対いける…の繰り返しで私の心は心身共にぐったり。それ以上にキツイなかで戦ってる添田君は迷路に入り込んだと言っていたけど私のパニックぶりとは反対に冷静に淡々と一点をもぎ取っていきました。応援する側もメンタルの強さが大切なんだと実感した一戦でした(*_*)今日は行けませんが明日また有明にいきます!
teto
2013年4月6日 11:30 AM
こんばんは。私も昨日会場で添田選手の試合を応援していました。
第2セットを先取されてからは、1セットでも良いから取り返してと祈る思いで見ていました。ポイントを取っても相手がすぐに追い付いて、ジュース、アドバンテージ、ジュースの繰り返しでした。
最後は添田選手が勝って良かったです。会場では添田選手を後押しする応援があって、私も最後まで応援できたと思います。
先ほどニュースを見ました今日のダブルスは添田選手に代わって、守屋選手と内山選手で行われましたけれど、残念ながら負けてしまいました。
明日応援に行かれる方は、応援宜しくお願いします。
Pingu
2013年4月6日 7:26 PM