“最後の試合”CM

その言葉の輝きを残したくて“最後の試合”にしようと思ったのですが、余りにも語弊があるので(笑)、CMと付け加えました。

今日はたまたま見つけたCM動画を紹介したいと思います。

ネットでネタ系サイトの記事を読むのが好きなんですが、今日、いつも読んでるサイトで紹介されていたtotoの新しいCM映像が本当に胸を打つものでした。


何だか分からないけど、この映像を見て、涙が止まりませんでした。

私も中高時代は運動部で、特に高校時代は勉強そっちのけで部活に全てを注いでいましたが、試合に出られる機会はほとんどありませんでした。
そういう自分の痛みでもあるかもしれないし、真っ先に浮かんだ添田くんのことを思ってかもしれません。

努力した者皆が成功するとは限らん。しかし、成功した奴は皆努­力しておる。

「はじめの一歩」に出てくるキャラクター、鴨川ボクシングジム会長・鴨川源二の有名なセリフです。
この言葉も頭に浮かびました。


添田くんに今一番伝えたい言葉かもしれません。
そして、添田くんにもこの映像をぜひ見て欲しいと思いました。


といってももちろん、例え実らなくても・・・なんてことを思っている訳ではありません。
今は結果に現れていないかもしれないけど、今の頑張りが、今やっていることが、絶対に自分の力になってくれるはず。

テニスやスポーツに限らず何でもそうなんじゃないかと思います。もちろん世の中にはやっても意味のないことやムダな努力もあるでしょうが、私はそれは本当に少ししかないんじゃないかと思うんです。

調子がいい時は「この調子で頑張れ」と言い、悪い時は「なんとか頑張れ」と言う。
頑張ればっかりで、その言葉をかけられる方はたまったものではないかもしれません。

でも、それしか言えないし、今の道を歩もうとしている限りはそれを続けて欲しい。


その先に絶対報われる時は来るんじゃないかと信じています。
「やらずに後悔するより、やって後悔しろ」ということわざがあるかは知りませんが、私がモットーにしていることでもあります。


このCMを演出したのは、去年『桐島、部活やめるってよ』で日本アカデミー賞で監督賞を受賞するなど高い評価を受けた吉田大八氏。
以前の作品にはどこか技巧ありきな部分を感じて余りいい印象は持っていませんでしたが、この映画では青春の様々な側面を見事に切り取っていて、本当に素晴らしかった。

今回のCMもですが、彼が描く青春とその痛み、そこに刺す光はホントに見事だと思います。


映画『マッチポイント』(’05)

なんじゃこの記事タイトルは・・・?と思われる方も多いかもしれないですが、今日はテニスにちなんだ映画のご紹介。

以前やっていたブログで時々テニスにちなんだ映画を紹介していたのですが、先日久しぶりにそれを読んでみて、我ながらしっかり調べて書き込んでいて面白いなぁ・・・と思ってしまいました(笑) 添田くんに関する情報を読みに来ている方にはどうでもいい内容かもしれませんが、実際はそんな余力もないのだけど、私自身は時々テニスにまつわるあれこれを書いていければと思っています。
ということで、まとまって時間の取れるゴールデンウィークに久しぶりに書いてみることにしました。

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今回ご紹介するのは、アメリカを代表する監督のひとり、ウディ・アレンの『マッチポイント』(’05)です。

Match-Point本編 124分
監督 ウディ・アレン
製作国 イギリス/アメリカ
原題 Match Point

〔ストーリー〕アイルランド出身の元プロテニスプレイヤーであるクリス(ジョナサン・リース=マイヤーズ)は、大都会で成功する野心を胸に、ロンドンの会員制テニスクラブでコーチとなり、大金持ちのトム(マシュー・グード)と親しくなる。やがて彼の妹クロエ(エミリー・モーティマー)に気に入られ、とんとん拍子に成功への道を進み始める。しかし、トムの婚約者で女優の卵であるアメリカ人のノラ(スカーレット・ヨハンソン)に一目で心を奪われ、義理の姉弟となる間でありながら不倫の関係に陥ってしまう・・・。

人生で成功したいという欲望とそれを妨げる愛との間に揺れながら、クリスがどちらを選択することになるのか描くラブサスペンスです。スカーレット・ヨハンソンがテニスをするシーンはありませんが、過剰なまでにセクシーです(笑)

2009年ウィンブルドン男子シングルス決勝(フェデラー対ロディック)を観戦するウディ・アレン。そして右上にはなぜかラッセル・クロウがwww

2009年ウィンブルドン男子シングルス決勝(フェデラー対ロディック)を観戦するウディ・アレン。そして右上にはなぜかラッセル・クロウがwww


監督のウディ・アレンはウィンブルドン決勝を観戦するなどテニス好きでも知られています。
その一面は、劇中に誰もが知るアガシといった超スター選手だけでなく、イギリスにとって地元選手であるルゼドスキー(元世界4位/1997年全米準優勝)やヘンマン(元世界ランキング4位)といった選手名が出てくることからも伺えます。
そして、トムとクロエのファミリーネームが実はヒューイットだったりもする(笑)

クリスは現役中アガシやヘンマンとも対戦したことがあるという設定で、総合的に推測するにランキング2ケタ台後半ぐらいの中堅選手だったのではないかと思われます。
しかし、勝敗に対する執着心に欠けると自己分析し、ツアーは嫌いとも語ります。

match-point3コートを行き交うボールがネット上で弾み、それがどちら側のコートに落ちるかによって勝負が決まるという映像とモノローグにより映画は幕を開けます。
ボールがどちら側に落ちるかはもちろん誰にも分からないし、コントロールすることもできない。それは完全に運ですが、「運を軽く見てはいけない」といった彼の人生哲学とも言える考えが、映画の方向性に大きな影響を与えています。

MATCH_POINT2ストーリー上テニスがそれほど重きを置かれている訳ではなく、あくまでクリスのコーチという職業/キャラクター同士の交流ツールとして出てくるに過ぎませんが、“運”におけるひとつの好例であるボールのネットインにそれを託しつつ、一方でそれを逆説的に描きもしていて、そのあたりはすごく上手いと思います。
あるいは、考え方として健全でない哲学を元に生きているクリスの歪んだキャラクターがもたらす悲劇を描いていると言えるかもしれません。


ふたつだけ注文を付けるとすると、ラケットバッグにそんなものを忍ばせるとはけしからん!というのと(笑)、劇場公開時に観た時はさほど気にならなかったのですが、今回DVDで観直したらクリスがもう自己中極まりなく、それだけで映画としての評価が下がりかねないクソっぷりなので、もしこれからご覧になる方はぜひご注意いただきたいと思います(笑)

作品選びについて楽をしてしまった感も否めませんが、最近ちょっと気になっているマシュー・グードが出ていたことに気付き、それが今回選んだ決め手なりました。


【予告編】



近年のテニス映画の代名詞とも言える『ウィンブルドン』(’04)、ヒッチコックの『見知らぬ乗客』(’51)、家族でのダブルスを通じて関係性が浮き彫りになっている『イカとクジラ』(’05)について紹介していますので、よかったらそちらもチェックしてみてください。
(古い記事なのでリンク切れはご容赦ください)


バドミントン+タンバリンなスポーツ、“タンブレリ”を体験しました!

テニスとは全く関係ないネタですが、今日、友達に誘われて“タンブレリ”というスポーツを初めて体験してきました!


タンバリンを原型とするバットを使い、バドミントンの羽根を打つ競技です。
起源はアフリカと云われていて、後にイタリアに渡り、その後時間を経てスコットランド南西のギャロウェイでスポーツとして始まったものなんだそうです。

絵として見るとこんな感じ。

P1050222S


実際やってみると、基本はバドミントンと同じなんですが、一番違うのは、写真のようにテニスやバドミントンと違って打つポイントが手に限りなく近いということです。最初のうちはテニスの感覚でやっていてとにかく空振りしまくりでした(笑)が、次第に距離感も掴めてきて、フォアバック遜色なく打てるようになりました。

写真3

そして、一番特徴的なのは打った時の音でしょうか。面の部分が皮で作られている楽器とは違い、この競技のバットは細い糸で縦横に細かく織られているのですが、芯で打てた時は、タンバリンを原型にしているだけあってタンッと大きな音が体育館に響いて本当に気持ちよかったです。

卓球のラケットと違って、バットはデザインも豊富でこの写真のように好きなものを選べるのが面白い。

特徴的なルールとしては、サーブ権を決めるための打ち合いがあったり、一定の条件において自コート内で2打返しが認められているなど、この競技ならではのものもあります。

バットは日本では買うことができず、イタリアから取り寄せているそうです。
握りの部分は写真の通り皮の取っ手が付いていて、金具で止められています。プレイの途中、気付いたらその金具が取れ、取っ手が片方外れてしまいました。ネジはすぐ下に落ちていて、止めてもらい、すぐ使えるようになりましたが、大事にしなければいけません。


この映像は屋外で行われていますが、タンブレリには競技としての側面と、やっている人のラフな格好やギャラリーの雰囲気からしても分かるように、レクリエーションというふたつの側面があるそうです。これはバドミントンと全く同じですね。


加えて、羽根がボールに変わりコートがより大きくなり、人数が増える“タンブレロ”という別の競技も存在するそう。


上とは違い、ギャラリーも増え、俄然スポーツっぽくなっています。
そして、これはバウンドも発生するのでかなりテニスに近い感じになっています。

タンブレ“リ”とタンブレ“ロ”を総称し、日本では日本タム協会がこれらの競技の普及に努めています。

以前、その会長さんに話を聞く機会がありました。
彼はかつてヨーロッパでタンブレロに出会い、リーグに所属してプレイしていたそう。そして、その魅力を日本にも伝えたくて協会を立ち上げたそうです。
本当は“ロ”の方をやりたいのだけど、広いコートと人数、その本格さからそれは簡単なことではなく、まずは色んな人にこのスポーツを身近に感じてもらえるよう、“リ”の練習会を積極的に行っているんだそうです。


今日はテニス以上に体を動かしまくり、空中戦で腕を上に上げまくりました。
明日の筋肉痛が今から心配です・・・(汗)

細かいルールや競技の歴史などは日本タム協会のホームページを見てみてください。

>>日本タム協会ホームページ


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