【加筆しました】7-5 7-5 でマウイチャレンジャー優勝!

たった今試合が終わりました。

2013 Maui Challenger
決勝 添田豪 def. ミーシャ・ズベレフ(158位) 7-5 7-5


2時間13分、本当に苦しい試合でしたが、なんとかストレートで勝ち切りました!

去年のホノルルチャレンジャー優勝ポイントを見事に防衛です!
優勝おめでとうございます!!!!!

以下、ちょっと長くなりますが、試合を振り返る加筆をしております。

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試合を見た人誰もが感じたのではないかと思いますが、男子でここまでブレイク合戦になる試合もそうそうないんじゃないでしょうか。
リターンから始まった第1セットでブレイクしたのは第1ゲーム、第3ゲーム、第7ゲーム、第9ゲーム、第11ゲーム・・・つまり、このセット取った7ゲームのうち5ゲームはブレイクなんです(笑)

決勝での添田くんはサーブにとても苦しんでいました。ダブルフォルトもこのところでは多い5本あり、ブレイクポイントを与えたところで出してしまうゲームもありました。。相手は190センチというリーチの長さを武器に添田くんが打っても打っても返してくるので、根比べのようになってしまい、長く続くラリーで攻めきれない部分もあったように見えました。
という中で、第1セットは4度ブレイクをされたのですが、代わりにサービスリターンが本当に素晴らしかったと思います。
ズベレフは左利きの選手でアドサイドからのワイドのサーブがとんでもなく、添田くんもこれには相当てこずりつつも、とにかく諦めずにアタックしていました。


その極みが、第1セット4-4から迎えたリターンゲーム。
このゲームは大会公式サイトによるとデュースが10回を上回ったそうです。

デュースサイドでのポイントでブレイクポイントを握ってもアドサイドからの超ワイドのサーブでリターンがネットしてデュース、そしてデュースサイドでブレイクポイントをまた握っても次でデュース・・・というのを何度も何度も繰り返し、見ている方もアドバンテージが来ても「どうせまた次ワイドでデュースになるんでしょ(苦笑)」みたいな感じ(笑) 時にデュースサイドでアドバンテージを握られてしまっても次のサーブは必ずファーストが入らないとかダブルフォルトでまたデュースになり、デュースサイドへ・・・というのがひたすら続きました。

見ている方が苦笑するぐらいなので、プレイしている方はもっと大変だったと思うし、同時にこのゲームを取った方に流れが傾くだろうというのは見ていて明らかでした。
で、添田くんが長ーーーーーいデュースの末、ついにブレイク!!!

でも次のゲームをまたブレイクされて結局5-5のタイにはなった訳ですが、そこでブレイクができていなければ4-6でセットを落としていたかもしれないのです。

公式サイトに載っているレポート記事には、ふたり揃ってそのゲームが試合のカギだったと振り返っており、添田くんは「とにかく集中を途切れさせないようにし、諦めないようにした」と語ったようです。

そして、次のゲームを再びブレイクし、サービングフォーザセットを苦しみながらキープで第1セット先取!!!


第2セットもブレイクの行き交う展開にはなったのですが、お互いがキープできない“グダグダ”なものというよりは、双方の勝ちたい気持ちのぶつかり合いといった様相になっていたように見えました。

第2セットは第1セットに増してリターンが冴え渡り、ポイント推移を取っていないのでうろ覚えなのですが、セカンドサーブでは5本位リターンエースがあったのではないかと思います。

ちなみにスタッツを見ると、添田くんはズベレフのセカンドサーブからなんと77%もポイントを獲得しています!
(大会公式サイトにライブスコアがなく、現在はATPのサイトの添田くんの戦歴ページから簡単なスタッツを確認することができます >>こちらからマウイ決勝ズベレフ戦の右にある「Stats」という文字をクリックしてください)

ファーストサーブからポイントを取るのが難しい分、セットを通じていかにセカンドに賭け、高い集中力を持続していたかということが顕著に分かる数字です。


第2セットの山は3-4からのサービスゲームでデュースを迎えたところでズベレフが取ったメディカルタイムアウトの後だったと思います。
ラリーが都度都度長いので、その少し前からズベレフはキツそうな仕草をしていたのですが、デュースに追いついたところで突然ベンチに戻って座り込んでしまいました。私には彼が吐き気をこらえているように見えたのですが、結局メディカルタイムアウト。

サーバーに取ってみれば、ここをブレイクされてしまうとセットを落とす可能性の高い重要なサービスゲームのデュースでの中断という一番イヤな局面だったと思います。再開後はアップのやり直しもないですから。
という中、添田くんは2本続けてポイントを取って大きなキープ!!!!!


両者ともベストの状態での試合ではなかったかもしれませんが、その中での自分の武器を最大限に発揮してのまさに決勝にふさわしい素晴らしい試合でした。
添田くんも自身のブログで「非常に厳しい試合」、今回帯同していた増田健太郎コーチもブログで「最後はギリギリの状態でプレイしていた」と振り返っていますね。

先日のチェンナイの2回戦でも超アウェイの中、接戦となった試合をもぎ取りましたが、こういう厳しい試合を勝ち切ることで、単なる試合の結果以上にもたらしてくれるものは大きいのではないかと思います。


ともあれ、去年のホノルルチャレンジャー優勝ポイントの防衛に成功し、大きな意味を持つ優勝となりました!
全豪で初めて2回戦に進出した分・45ポイントと合わせて加算され、昨日発表の最新ランキングで60位台に復帰!

去年、ロンドンオリンピックを目指してチャレンジャーでポイントを荒稼ぎした分、1年たってこれからがキツくなってきます。
その中でこの優勝は本当に大きいと思います。改めて優勝おめでとうございます!


時間もなく金曜日からはデ杯インドネシア戦です。

ハワイから極寒の東京というなかなか厳しい移動ではありますが、体調管理にはくれぐれも気をつけてホームでファンを魅了するプレイを楽しみにしたいと思います。


マウイチャレンジャー決勝進出!明朝6時半頃より決勝戦!

更新がすっかり遅くなってしまいました。

2013 Maui Challenger
準決勝 添田豪 def. ティム・スマイチェック(125位) 6-2 6-3


ということで、マウイチャレンジャー決勝進出!

決勝戦の相手は伊藤選手をはじめシード選手を3人破って勝ち上がってきたノーシードのミーシャ・ズベレフ(158位/ドイツです。

左利きの長身190センチ、キャリアハイは2009年6月の45位。ケガもあり、一時期ランキングを大きく下げていましたが、徐々に戻してきています。
第1シードで対戦相手にも恵まれた添田くんとは違い、上位選手を比較的に簡単なスコアで次々に破ってきました。今週の戦いぶりは見ていませんが、おそらく今週は調子がいいのでしょう。


とは言っても、ここまで来たら相手云々はもう関係ないです。
今のベストのプレイをするのみ!

決勝戦は現地時間日曜日午前10時(日本時間明朝5時)から始まるダブルスの決勝戦の後、セレモニーもあると思われるので、予定通り試合があったとして6時半よりも早いということはなさそうです。


大会公式サイトでライブストリーミングがあり、かなりの高画質で見ることができます。
http://www.hawaii.usta.com/Pro-Tennis—New/maui_challenger_live_streaming/


今日の準決勝のことも少し書きたかったのですが、もう6時間後には試合も始まるし、今日は簡略版ということでこのへんで。。


マウイで順調航海続く!明日は準決勝

しばらく更新を飛ばしてしまいました。。
マウイチャレンジャーはドロー運に加えて対抗シードで苦手のスウィーテシングが早々に敗れる幸運にも恵まれ、順調に準決勝に進んでおります。

2013 Maui Challenger
1回戦 添田豪 def. Dennis LAJOLA(632位) 6-3 6-1
2回戦 添田豪 def. Petr MICHNEV(ランクなし) 7-6(4) 6-1
準々決勝 添田豪 def. Bradley KLAHN(255位) 6-4 6-4


今大会はセンターコートのみ大会公式のライブストリーミングがあり、1回戦と2回戦は見ることができました。

日本時間で朝早い上に寒いのに加えて、添田くん自身プレイがフルパワーという感じでもないようなので、ついこちらも布団の中でゆったりした感じで見てしまい、意識も絶え絶え、試合終了後は2日続けてそのまま二度寝をしてしまいました(笑)
フルパワーでないというと聞こえが悪いかもしれませんが、本来はツアーでどんどん勝ち上がっていこうという選手です。チャレンジャー序盤で当たるランキングで大きく下回る選手にまでエンジン全開で臨む必要はないと思うし、取るべきポイントやゲームでしっかりギアを上げて確実に取っていけばいいのではないかと思います。
大会序盤はそれがはっきりしていて、見ている方も心強く感じられました。


前回書いた「サーブのレットでプレイを続行する」という、現在チャレンジャーで試験的に試している新ルール

添田くんは他の選手と比べてサーブがレットすることが多い印象がありますが、ネットをかすめるだけでその後の軌道が変わらないわずかなものが多い気がします。といっても、これまでレットだったものを急にプレイ続行と言われてもリターン側の選手は週間で一瞬体が止まってしまうこともあるかもしれません。

その辺りが2回戦は上手く作用したことを、今大会帯同している増田健太郎コーチがブログに書いています

今朝行われた準々決勝の相手Bradley KLAHNは、去年予選を勝ちあがった全米でメルツァーをフルセットで破っている一発のある22歳のレフティー。すごく楽しみにしていたのですが、寝過ごしに備えてライストを付けっぱなしで寝てたのですが、ハッと目を覚ますと主審と握手していました・・・(爆)


という訳で、明日は準決勝。

相手は、第4シードのティム・スマイチェック(125位)と対戦します。

昨シーズン終盤にチャレンジャーでポイントを稼ぎ、現在がキャリアハイ。
この全豪では予選決勝で敗れたものの、ラッキールーザーで本戦に上がり、1回戦でなんと日本テニスの宿敵カルロビッチをストレートで下し、2回戦ではフェレールに敗れたもののセットを取る大健闘を見せています。

これまで2011年に2度対戦があり、いずれも添田くんが勝っていますが、全く油断できない相手です。


添田くんはこれが遠征4週目。加えて今週は連日試合で体力的にキツくなってくる頃かもしれませんが、本人も優勝するつもりで乗り込んできているだろうし、ここからが頑張りどころです!

試合は明日の日本時間午前5時スタートの第1試合です。

大会公式サイトでライブストリーミングがあり、かなりの高画質で見ることができます。
http://www.hawaii.usta.com/Pro-Tennis—New/maui_challenger_live_streaming/


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