快挙 / ウィネトカ1回戦間もなくです

ウィンブルドンの男子4回戦で、大会第5シードのロディック(世界ランキング7位)が台湾のルー(82位)に 6-4 6-7(3) 6-7(4) 7-6(5) 7-9 のフルセットで敗れるという大波乱がありました。

プロフィールのところにも書いてありますが、ロディックは好きな選手のひとりです。去年のウィンブルドン決勝で絶対勝つんだという執念のプレイは本当に胸を打つものがあって、それがまたしてもフェデラーに敗れて叶わなかった姿を見て、同情の気持ちもありつつ一気に好きになりました。そして今年こそは絶対に優勝して欲しいと思っていたので、まさかの展開に衝撃を受けつつ、この春先ちょっとひと息付きすぎたのだろうか・・・という感想もあります。
それを置いても、彼を破ったのが今までロディック相手に1セットも取ったことがないというルーであることが驚きです。
近頃なんだか記録について書くことが多いですが、アジアの選手がウィンブルドンでベスト8まで行ったのは1995年の松岡修造氏以来、15年振りのことです。

長年アジアを代表する選手であったタイのスリチャパンが試合から遠ざかって以来(ちなみに彼は最近ついに引退を発表したようです)、このルーがアジアのナンバーワンとして活躍してきました。とはいえ、身体的にも恵まれているとは言えない彼は、ここ数年チャレンジャーとツアーを交互に回りながらランキング2ケタ後半と100位台前半を行ったり来たりで、なかなかトップに肉薄するまでには至っていないというのが正直な印象です。
その彼が、まさかグランドスラムでロディックに勝つとは・・・。

ルーは世界各地の大会を転戦しながらソニーの一員として日本リーグにも出場しているので日本の選手とは親交も深いだろうし、添田くんも先月の釜山チャレンジャーで翌週のクレモナチャレンジャーに行くべきかどうかルーに意見を求めたようです(テニスマガジン2010年8月号より)。そして今日アップされたブログでも「僕の見本となる選手」と表現しています。

今回の勝因のひとつとして、WOWOWテニスオンラインではそのフィジカルの強さ、「1カ月前からアルゼンチンのフィジカルコーチをつけ、下半身を強化してきた」ことを上げています。きっかけは本当にほんのちょっとのことなんだと思います。
釜山で対戦した添田くんだけでなく、杉田くんは4月にアテネで、竜馬くんは去年11月に春川で対戦しています。そういう身近な選手がここまでの結果を残すことができるのであれば、いつか自分も・・・と大きな刺激を受けているに違いないし、彼に続いていって欲しいと思います。

といいつつ、準々決勝ではジョコビッチに勝たせていただきます(笑)
我がジョコは、こんなところで負ける訳にはいかないのです・・・。

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で、今日はワールドカップ日本戦で頭がいっぱいの人も多いでしょうが、添田くんのウィネトカチャレンジャー1回戦も間もなく行われます。
センターコートの第1試合に入ったので、現地時間火曜11:00(日本時間深夜1:00)から。

>>火曜日OOP

第7シードだし、ライブスコアはないかなと思っていましたが、bet365で発見しました。(竜馬くんのライスコはありません)

ライスコの見つけ方は、旧ブログで詳しく書いてありますので、こちらをご覧ください。


1回戦終了後 プレスインタビュー

みけさんがコメント欄で教えてくださいましたが、ウィンブルドン1回戦終了後のプレスインタビュー動画が公式サイトに掲載されています。

Watch live streaming video from Wimbledon at livestream.com


試合についての解説や、今後の展望など、12分にも渡っています。
ここまで深い内容に及ぶインタビューはすごく貴重です。しかも日本語です。

日々厳しい世界に身を置く中で「テニスを楽しむ」というのは本当に難しいことなんですね・・・。
趣味でやっている自分でさえ、上手くいかない時はイライラしてしまったりするもんなぁ。。


ウィンブルドン1回戦(2010ウィンブルドン)

アップが遅くなってしまいましたが、昨晩添田くんの1回戦が行われ、4-6 3-6 1-6 で敗れました。

第1セットは4-5までキープが続き、リターンゲームでもポイントで競ることができていたし、本人もブログで「立ち上がりは上々」と振り返っていますが、この試合でまずブレイクのチャンスが来たのは添田くんの方でした。もちろん相手も必死だから自分がギアを上げたからと言って取れるものではありませんが、たらればになるけど、ここでもしブレイクができていたとしたら、試合はおそらく全く違った展開になったと思います。

WOWOWではセレナの試合を放送していたので、途中合間合間見られたのは第2セット3-4からのサービスゲームと、第3セット1-2からのリターンゲームの最後、1-3からのサービスゲームだけ。わずか10分ほとで総合的には分からないのですが、このサービスゲームはいずれも落としています。一番感じたのは「自信を持ってプレイできていない」ということでした。
それがネットに詰める時の一歩目だったりにミスを恐れずにどんどん打っていけない、という風に影響したのではないかという印象でした。

対してフィッシャーには迷いを感じない。

予選決勝のウィッテンは、日頃出ているチャレンジャーではそれほど結果を出していませんが、グランドスラムやツアー予選ではしっかり勝ちあがっていて、重要な試合でこそプレーのレベルを一段上げることができている。フィッシャーも同様。

添田くんは今回の遠征でコンスタントに勝てていて、想像以上にランキングを上げることができています。
その一方で、得意としないタイプの選手やそうした「一段上げてきた選手」に当たった時に、ちょっと辛口の言い方をすると自分らしいプレーをできずにやられてしまう印象もある。

今回のウィンブルドンは、2007年全豪以来、3年半のグランドスラムです。かつ今回はウィンブルドンです。憧れの地についに立つことができたという感慨は本当に大きかったと思います。でも、その大舞台への経験不足やそれに慣れない緊張がプレーに影響を与えるというのは、もう今回でおしまいにしなくてはなりません。
次また2ヵ月後には全米が迫っています。来週はアメリカに移動してまた試合が続きますが、ここでの結果によっては全米では本戦ダイレクトインの可能性も出てくるし、もしそれができなくても予選トップシードを得ることはできるでしょう。
ここで今度こそ予選を勝ち上がり、グランドスラムを「目標の場所」ではなく「自分の居場所」に変えていって欲しいし、そうすることで、平常心で自分のプレーができるようになれば、また一歩前に進むことができるんだと思います。

予選決勝と昨日の試合と、自分の中でものすごく悔しい敗戦だったので、ちょっと言葉がキツ目になってしまったのだけど、個人的にも添田ファンになって初めてのグランドスラム本戦、本当に感極まるものがありました。

その理由のひとつとして、忘れてはならないことをアップしておこうと思います。

昨日の記事でWOWOW解説者の坂本正秀さんについて触れたのだけど、昨日の試合中、Twitterでこんなことをつぶやかれました。

たくさんの皆様からリクエストのあった添田豪の試合放送ですがどこまでWOWOWが流せるかは約束はできませんが、私が担当するセレナの試合中、もしくは試合後に、良いことあるかもです!私も豪の試合を解説するのが相当楽しみ、神様、お願いします!豪ちゃん、頑張れ!
http://twitter.com/hide_sakamoto/status/16764833036

昨日書いた通り、第1試合の放送カードにかなり納得のいかないものがあり、我ながらイヤなヤツだな~と思いながら、ヒデさんにツイッターでプレッシャーをかけるようなことをコメントしたりしました。そして、同じことをした人が沢山いたのでしょう(笑)
結果、わずか10分弱ではあったけど、実際にプレーを見ることができました。

本当に嬉しかったし、ヒデさんがご尽力くださったことややこうやってファンにきちんと報告をしてくれたことに本当に感謝しています!!
自分のデジカメにおさめた試合中の動画は、サイン入りラケットと同じぐらい、私の中では大切な宝物です。
そして今回、初めて観戦仲間さんのお宅に仲間で集まって観戦をしました。こういう「お祭り」的なこともグランドスラムならではで、いつも家のTVやPCでひとりで見るのとは全く違った楽しさがありました!

添田くんは、錦織くんや奈良くるみちゃんのような揺るぎない自信の中で迷うことなくガンガン攻めたり、突如大爆発するタイプの選手ではありません。
けど、そういう胸がスカっとするような凄さではなく、上手く表現できないのだけど、そのプレイには何か心を打つものがあって、今まで自身が課題としていることを地道に一歩一歩クリアしてここまでやってきました。

今回の予選決勝敗退からのラッキールーザー本戦入りもその歩みのひとつです。
その一歩一歩の積み重ねをこれからも見守っていきたいと思います。


最後になりましたが、今後の試合。
ブログにもあるように、近くアメリカに移動して、来週また試合です。

6/28~ ウィネトカチャレンジャー(アメリカ・イリノイ州)
Outdoor Hard $50K
http://www.northshoreprotennis.com/

Phau, Bjorn GER 100
Russell, Michael USA 102
Devvarman, Somdev IND 104
Dabul, Brian ARG 110
Roger-Vasselin, Edouard FRA 115
Levine, Jesse USA 116
Soeda, Go JPN 125
Ball, Carsten AUS 136
Kim, Kevin USA 142
Witten, Jesse USA 168
Kuznetsov, Alex USA 170
Yani, Michael USA 171
Begemann, Andre GER 176
Smyczek, Tim USA 180
Polansky, Peter CAN 192
Peya, Alexander AUT 194
Lindahl, Nick AUS 206
Cook, Lester USA 211
Guccione, Chris AUS 220
DeHeart, Ryler USA 225
Brugues-Davi, Arnau ESP 231
De Voest, Rik RSA 259
Ito, Tatsuma JPN 261
Reynolds, Bobby USA 264

エントリー状況は今後変わってくると思いますが、現状第7シード。
でも、ウィンブルドン本戦に上がっている選手も入っているし、そういった選手は上に書いたような「重要な試合でこそプレーのレベルを一段上げることができる」人たちです。

でも、日頃の試合でそういう選手に勝つことができれば大舞台ででも自信を持って対することができるはず。
まぁ「千里の道も一歩から」ということです。


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初めてこのブログを読まれる方、よかったらこちらもご覧ください。

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http://www.go-soeda.info/archives/12


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