ゴフィンの試合を見て、反省す

今日は、前回書いた記事についての反省ブログです(笑)

月曜日にチェンナイ予選決勝戦で添田くんを破ったデビッド・ゴフィン(David Goffin/229位/ベルギー)の本戦1回戦が昨晩あり、ものすごく気になったのでライブストリーミングで見てみました。
数十秒、しかも片面コートしか映っていない動画では分からないことも、試合を見ることで色々知ることができるものですが、この人ムチャクチャ強いです!!

試合後、ネットを徘徊してみましたが、日本語で彼について書かれているサイトがひとつもなかったので、彼をぜひ紹介したいということと、反省の意をこめて、彼についての記事を書くことにしました。


動画でも少し思いましたが、とにかくポジションが前でアグレッシブ!!!
ポイント間に映し出されるボールを打った地点の分布映像(コートにその印を映し出すCGのやつ)でも、ベースラインより1メートルぐらい前に多く点が残され、そんなところからコートの両隅にボールを打ちまくり、なんというか超攻撃的で男前なテニスです。

対戦相手デバーマン(Somdev Devvarman)のプレイを見たのも今回が初めてなのですが、キャリアハイは94位(2010年9月)。先だってのアジア大会では決勝でイストミンに勝ってシングルスで優勝していますが、2009年のチェンナイでは決勝まで勝ち上がっています。
その彼が、ベースラインの後ろどころか後ろの壁近くまで下げられていました。完全に防戦一方となっており、これではとても勝ち目がない・・・。第2セットはなんとか粘りを見せていくらか競った内容になりましたが、デバーマンのホームであるにも関わらず、会場のゴフィンを応援する声はどんどん大きくなっていました。

そして、ライスト観戦しながらやっていたTwitterのタイムラインには、同じく見ている人たちから「ゴフィンすげぇ!」的なつぶやきもちらほらと。


で、案の定 2-6 4-6 というスコアで快勝。

チェンナイの公式サイトにデバーマンのコメントが出ていますが、「ゴフィンのプレイが本当によかった。自分のテニスはよかったし、言い訳はしない。なんというか付いてなかった」と、相手を手放しで称えています。

画像元:sporza



これまで下部大会の出場しかないため、英語のサイトでも詳しい情報やプロフィールを見つけられなかったのですが、写真の通りのイケメンですし、先月20歳になったばかりとこれからの選手。先物買い好きの方は、チェックしておいて損はないと思います(笑)

2回戦の相手は21位のワウリンカ。ゴフィンにとって今大会は初めてのツアー本戦なので、もちろんこれだけランクの高い選手との対戦は初めてです。
100位辺りの選手には充分勝てるとしても、トップ選手を相手にどこまで戦えるのか・・・個人的にものすごく注目しています。

まずは、ATPのサイトに早く詳しいプロフィールを載せていただきたいです(笑)

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で、何が言いたいかというと、間違っても「こんなに強い相手なら、添田くんが負けても仕方がなかった」ということではありません

巧く表現できないのですが、ネットで調べてもまともに情報も得られず、何者かもよく分からない(ちなみに添田くんも初めて見たとブログで書いてました)相手に負けたという衝撃というか一体何が!?という感じだったのが、実際彼のプレイを目の当たりにしたことで、謎が解けたとでもいうか・・・。

それでも、もう少し競った展開にはできたはずという考えに変わりはありませんが、それはもちろんそれができる選手だと思っているからこそ。
でも、終わった試合のことについていつまでもああだこうだ言っても仕方がないし、私自身がゴフィンのテニスに魅せられたのは紛れもない事実。


話はそれますが、去年の錦織選手の復帰戦となったバトンルージュチャレンジャーで彼を破ったカンケ(Tobias Kamke)は、当時170位台で、当時は「こんな聞いたこともない選手に・・・」と衝撃を与えながらも3ヶ月後には100位を突破、ベルディヒに勝ったりしながら最終的には昨シーズンを67位で終え、選手による投票でATPのNEWCOMER OF THE YEARを受賞。
去年9月のバンコクチャレンジャーで2週続けて添田くんに勝ったディミトロフ(Grigor Dimitrov)は、対戦当時190位でしたが、わずか2ヶ月ちょっとの間に106位にまでランクを急上昇させています。


自分が知らないだけでいい選手というのは沢山いるのだろうし、でも、これぐらいのランクの選手はお互い勝ったり負けたりでその差なんて本当に紙一重なんだろうと思います。

ファンとしては、目の前の勝敗にどうしても一喜一憂してしまいますが、そういう戦いを続けていれば、いつか殻が破れる時が訪れるはず。
去年の楽天でのモンフィス戦を見てそれを確信したし、アジア大会団体戦でのイストミン戦でそれはより強くなりました。

それがいつなのかは分からないけど、もう内側からひびは結構入ってるんじゃないかと思うんですよね~(笑)

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気が付いたら全豪予選まであと1週間を切りました。
結局チェンナイの本戦ラッキールーザーが叶わなかった添田くんは今日オーストラリアに移動のようです。
この時期のメルボルンは本当に厳しい暑さで、早くから現地入りして調整を始められることはアドバンテージになると思うし、個人的にも昨日の試合を見たことで、全豪に向けて「張り切って応援するぞ~!」と気持ちを前向きに切り替えることができました。


そんな訳で、長くなりましたが、前回の記事を読んであまりいい気分がしなかった方もいるかもしれません。
どうもすみませんでした。。


チェンナイ予選決勝は完敗

チェンナイ本戦入りのかかった予選決勝、

vs David Goffin(229位/ベルギー) 3-6 4-6

完敗でした。
久しぶりにスコアを付けながら観戦したので、ライブスコアとそこから分かる範囲で試合を振り返りたいと思います。


【第1セット】

・2-3からのサービスゲームを落とし、そのままセットを落としましたが、それ以外でキープできた3ゲームも合わせて、いずれも相手に40(フォーティーン)以上ポイントを取られ、簡単にキープさせてもらえなかった
・リターンゲーム5回のうち、7ポイントしか取れなかった(ブレイクポイントなし)
・1stサービスの確率は56%と悪くないが、それが入らなかった時のポイントが44%しか取れていない
・相手の1stサーブの確率はそれほど高くないが、サーブが入った時のポイント取得率が81%と際立って高い

こういう数字から想像するに、リターンゲームでは、相手のサーブがよくほとんど何もさせてもらえず、持ち味の粘りのストロークからポイントをなかなか取ることができず、3-6というスコア以上に劣勢であったことが予想できます。


【第2セット】

・第1ゲームのサーブで初めてラブゲームキープに成功し、次のゲームで初めてのブレイクポイントを生かして2-0に
・第3ゲームのサーブは30-40とされるもののエースをからめてキープ
・第4ゲームはリターンでの40-0からデュースにまで行くものの、ブレイクならず
・第5ゲームでもラブゲームキープ(4-1)

・・・と、ここまでは添田くんが第2セット突入とともに切り替え、流れをつかんだようにも見えますが、この後連続で取られてしまった5ゲーム全24ポイントのうち、わずか4ポイントしか取ることができませんでした。


ランキングだけ見るとこの試合は添田くんが勝って当然の試合で、このスコアにがっかりした人もいるかもしれません。
正直言うと、私もそういう感想を持っていることを否めないので・・・。

ただ、私がそう感じる理由は少し違っていて、昨日も書いたのですが、相手のGoffinは去年後半フューチャーズとはいえ相当いい結果を出しており、今年はチャレンジャーとツアー予選に主戦場を変えてくるでしょう。

試合後、彼の動画をいくつか見てみました。


Ethias Trophy 2009: 1er tour David Goffin (forumactif) (2)
アップロード者 Bernard87. – スポーツとエクストリームスポーツの動画をもっと見ましょう。


ライジング気味のバックがすごくよく、ストロークでベースラインの内側に入りどんどん自分から打ってますね。この動画には入っていませんが、サーブがとにかくいい選手のようです。しかもこの動画、2009年のものなので、当時18歳。
負け惜しみではなく、どう考えてもフューチャーズクラスではない、というのが素直な感想で(少なくとも国内フューチャーズではこんな選手を見たことありません)、注目の若手選手にありがちな大物食いといったような目立った実績はありませんが、まだ20歳、今後大きく成長する可能性を持った選手かもしれません。
そして、これは推測の域を出ませんが、第2セット序盤、添田くんが盛り返したように見える展開も、実はGoffinのペース配分の結果でしかなかったということもあるかもしれません。


そういう、ランクだけでは見えない「実は強い」選手と対戦し、時にはいい試合になりながらもこれまで何度も負けてきました。

ライブスコアだけでは分からないことも多いし、もし実際の展開と全然違うとしたらこれほどとんちんかんな話もなく、このスコアで「完敗」という表現は少し言いすぎかもしれません。

相手が例えばとにかく絶好調とか自分の調子がさっぱりで全くどうしようもなかったとしても、実力なんてそんなに違わないはず。もう少し踏ん張って食らい付いていれば、流れが変わってもしかしてチャンスが訪れたかもしれない。それにかけて、ファイナルセットベーグルを食らう覚悟ででも必死に食らい付き、何か糸口を見出そうとする、そういう姿勢をこの試合で見せたのだろうか?とこのスコアでは思わざるを得ません。

それでもどうしても及ばない試合もあるだろうし、どうしようもない負けもあると思います。
悔しくてブログを書く気になどなれないこともあるでしょう。(ちなみに今日はまだブログを書いていませんね)

ちなみにどうでもいい話ですが、私自身、これほどブログを書きたくない負けは余りありません。
(そういえば去年の最終戦もそうだったけどねぇ・・・笑)

それでも書くことにしたのは、激しく応援しているからこそガッカリするからで、今日のような悔しい負けを何度したとしても、それを覆すような大きな勝ちをいつか掴んでくれると信じているからです。



次の大会は今年最初のグランドスラム、全豪オープンです。

あるいは、今大会予選の第1シードなので、もしかしたらラッキールーザー(本戦出場者で欠場が出た場合の繰り上がり出場)の可能性もないとは言えません。

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一晩明けて読み返すと、ちょっと書き過ぎの気もしますが、応援ブログが手放しに賛美し、持ち上げなくてはならない場所だとは思っていません。

期待の裏返しと解釈していただけるとありがたいのです。


チェンナイ予選決勝進出!杉田・伊藤とのトリプル本戦入りなるか!?

昨日から2011年開幕戦となるATPツアー250のチェンナイ予選を戦っています。

予選1R 5-2 のところで相手リタイアにより勝利
予選2R 6-3 7-5

と順調に勝ち上がり、明日は本戦出場をかけて予選決勝に臨みます。

予選決勝の相手は元62位のクレイコーター・Ivo Minar(現167位)になるかと思っていたのですが、彼を破ったDavid Goffin(229位/ベルギー)になりました。

20歳になったばかりで、去年の成績をチェックしてみたら、夏以降だけでフューチャーズで優勝3回、準優勝3回、チャレンジャーで準優勝1回とまさに今伸び盛りまっただ中にある選手のようです。圧倒的にクレイ大会への出場が多いのですが、去年終盤はハードの試合にも出場し、しっかりと結果を出しています。

このGoffinとは初めての対戦です。
こういう波に乗っている若手選手はホントに要注意ですが、しっかり勝って本戦に勝ち上がって欲しいと思います!


明日の予選決勝は、現地時間正午(日本時間15:30)スタートの第2試合です。

>>ライブスコア
>>明日のOOP

>>大会公式サイト


ちなみに、チェンナイ予選に同じく出場中の杉田祐一選手も予選決勝まで勝ち上がっており、同じ時間帯に試合が入っています。
ブリスベン予選に出場している伊藤竜馬選手も、今日予選シード選手を破って予選決勝へ!

チェンナイに本戦から出場する錦織圭選手と合わせて、4人もの選手が同週のグランプリ大会本戦で戦うことができたら・・・なんだか夢のような話ですが、そこまであとひとつ。

3人とも頑張れ!!!

明日は帰省先から東京に戻る日で、試合時間と重なってしまうかもしれないのですが、心の中ではしっかり応援したいと思います!


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