ジャパンオープン1回戦、
vs ガエル・モンフィス 6-7(10) 4-6
負けてはしまいましたが、本当に素晴らしい試合でした!!
生で試合を見てしまうと、つい1ポイント1ポイントの展開を追うので精一杯で、細かなところまで覚えていられないのですが、Twitterでつぶやいたものなどを見ながら展開を振り返ってみます。
【第1セット】
第1ゲームのモンフィスサービスをブレイクし、2-0からスタート。サービスゲームの度にブレイクポイントを握られつつしっかりキープし、このセットは双方2ブレイクで6-6となりタイブレークへ。1度7-6とセットポイントを握りましたが、追いつかれ、結局10-12で落としました。
【第2セット】
第1ゲームのサービスを落としますが、すかさずブレイクバックに成功し、4-4までタイ。そこからのサービスゲームを落とし、4-5モンフィスのマッチポイントを凌ぎ、ブレイクポイントも握りますが、モンフィスがサーブで凌ぎ試合終了。
前回の記事で「モンフィスのプレースタイルがどういうものなのかよく分からない」と書いたのですが、試合が始まって分かったのは「超人的に守備力の高いストローカー」ということです。
試合は一貫して激しいストローク戦となりました。
早いボールを厳しいところに打ち、モンフィスを徹底的に左右に走らせ、疲れさせるという、この対戦に向けてしっかりプランを練ってきていることが分かるものでした。添田くん自身守備型のストローカーだし、モンフィスがテンポよくどんどん打ってくるので、相性としてもよかったのかもしれません。でもそれ以上に今日はつまらないミスなどもほとんどなく、その作戦を遂行できるだけのショットのクオリティがすばらしく高く、微妙なジャッジなども手伝って思うように先行できないモンフィスがイライラしているような局面も見られ、駆け引きの面でも素晴らしい内容だったように思います。
今日はサーブがとてもよく、後半は1stがなかなか入らなくなっていましたが、そんなもん関係ないとでも言わんばかりのプレイで、とにかく自分に出来る全てを出し切っていることが伝わる、本当に精魂込もった最高のプレイを見せてくれました。
第1セットをタイブレで落とした時点で気持ちが切れてしまってもおかしくない接戦の中、第2セットに入っても集中力・ショットの質・運動量いずれも全く落ちることなくひたすら攻め続け、後半以降、ポイントごとにモンフィスはゼーゼー言って、ぐったりしているような状況になっていました。彼は勝利後もベンチから立ち上がることができずに、数分座ったままだったぐらいです。
という中でもどんなに厳しいボールでも長いリーチと脚力を生かして返してしまうモンフィスはやはり超人的で、ショットの質も落ちず、4-4という肝心どころできっちりブレイクし、ブレイクポイントも凌ぐ辺りやはりさすがの一言です。
でも、試合終盤のモンフィスの憔悴しきった表情はなんか気の毒な感じさえしてきて(笑)、もしも添田くんがこのセットを取ることができていたとしたら、この勝負は全く分からなかったと思います。
この試合はセンターコートでは行われていないし公式サイトにも詳細なレビューが載ることはないだろうというと思ったので、何か試合について核心に触れる言葉が欲しくて、それを一番持っている人、つまり対戦相手のモンフィスのコメントを聞きたいと思いました。(礼儀として対戦相手を称えるようなうわべのものではなく、ここまで自分をヘトヘトにさせた人に対する言葉の中には何かしら本音が込められるのでは、と思ったのです)
ということで、試合が終わったところで、試合を見ていたフランス語の話せる観戦仲間さんを掴まえて「フランス語でモンフィスに添田くんの印象を聞いてみて欲しい」とお願いし、退場のタイミングで聞いてくれました。
が、相当お疲れだったこともあるだろうし、警備員にガードされながらの退場だったので、言葉をもらうことは叶わなかったんですが・・・。
でも、何といっても15位の選手を相手に最後まで自滅することなく自分のテニスを貫き通せたことだけで充分だと思ったし、今年の成長をはっきりと感じることができた試合でした。
そして、勝手な買いかぶりですが、ナダルと錦織選手の裏で決して観客は多くなかったけれど、この試合を見ていた人の多く(私も含めて)は、添田くんがモンフィス相手にここまでできるとは思っていなかっただろうし、そういう人達にも感動とか興奮を与えることができたんじゃないかな、と思います。
まぁ、そんな感じ。
最後に、今大会も添田くんのサポートをしてくれている浜浦トレーナーの今日のブログです。
コーチのダビデ・サンギネッティ氏も、試合中に「今年最高のパフォーマンスだ!!」と絶賛するほど良い出来
だったそうです。
添田くん自身もブログで同じことを書いています。
今日の試合の余韻がなかなか冷めず、今後に向けての言葉なども思い浮かばないのですが、この試合は色んな面でレベルが上がっていることを自分自身実感できたものだったようです。
毎回毎回これだけのパフォーマンスを出すことは難しいでしょうが、今日のプレイに誇りをもって、これからもまた頑張って欲しいです!
明日は錦織くんと組んでのダブルス。
この試合だけ見るためにSS席を買ってしまいました(笑)
直前まで仕事して、滅多に見られないこのドリームペアを堪能してこようと思います。
【追伸】
この記事が本ブログ100回目の投稿になります。
そんな節目をこんなにいい内容に飾れて自分自身も本当に嬉しいし、これからまた頑張って色々書いていきます。
これからもどうぞよろしくお願いします!!
100回おめでとうございます!
添田君の今日のパフォーマンス見てみたかったです。
でもモンフィス相手にそこまでやれるというのは
自信になったでしょうから、
今シーズンの残りの試合も期待できますね!
目指せトップ100!!!
KEI_ELEVEN
2010年10月6日 2:41 AM
100回目のブログ更新おめでとうございます。
そして、その記念すべき100回目に添田君の素晴らしいプレーを見た感想を書けたのは、本当によかったですね。
最高のプレーをしたんですかぁ。
これはまた、これからがもっともっと楽しみになりますね。
明日のダブルスも楽しみですね。
Reiko In FL
2010年10月6日 3:59 AM
100回目、おめでとうございます。
添田選手、素晴らしかったんですね。
ご自身の応援される選手の最高のパフォーマンスを生観戦できた
Sabumasaさんがうらやましいです。
今夜のダブルスすごく楽しみですね。
ムンママ
2010年10月6日 9:22 AM
100回目のブログ更新おめでとうございます。
僕はLIVEスコアからの応援だったのですが、仕事が手につきませんでした。
ブログ、毎回楽しみにしていますのでこれからもよろしくお願いいたします。
mokko
2010年10月6日 12:47 PM
100回目の更新おめでとうございます。 私もsabumasaさん同様、圭くん・ナダルより添田くんの応援のために昨日は有明に行きました。
添田くんも言っている通り、私が今年観た10試合以上の生添田くんの中で一番の試合でした。
モンフィスは打ったボールはことごとく返され、左右に振られてイライラしている様子がはっきりわかりましたね。 そして昨日改めて添田くんのストローク力の高さを感じました。
でもあのすばらしい試合を有明に来ていた一握りの人しか観ていなかったのはすごく残念です。
この勢いでこれからの全日本・アジア大会etcも最高のパフォーマンスを見せてほしいですね。
あっ!まずは今日のダブルスから・・・
ピヨ子
2010年10月6日 4:24 PM
ナダルの元を去ってw2セット目は添田の応援をしましたが、本当にいいテニスをしていました。ブレイクポイントのチャンスに、訳の分からない打ち方からとんでもないフォアのエースが来ましたね。あれはしょうがない。あのあたりがトッププレイヤーたるゆえんなんでしょうね。
確実に世界との差は縮まってきています。
netdash
2010年10月6日 4:38 PM
皆さんコメントどうもありがとうございます!!
>KEI_ELEVENさん、Reiko In FLさん、mokkoさん
あの試合のことを実際にその目で見たたった300人ぐらい?しか知らずに終わってしまうというのは本当に残念です。。
上にも書いたけど、添田くんのパフォーマンスは本当に素晴らしくて見た人何人かと話をしたけど、皆さん言葉を変えながら要は絶賛・あそこまでやれることへの驚きなど、今思うと嬉しいものばかりでした(^^)
(観戦直後は色んなことへの悔しさでいっぱいだったけども)
>ムンママさん
おとといはお疲れ様でした、コメントありがとうございます!
ふたり、やりましたね!!
ふたりのコンビネーションが形になっていくという意味では、
昨日以上に今日の試合の方がきっと面白いんだろうなぁ。。
>ピヨ子さん
なんと10回以上ですか・・・私でさえ今年の生観戦は3回目というのにすごいですね!
モンフィス、ホントイライラとかぐったりとか逆転を許す条件は揃っていたのに(笑)、そこを買ってしまうあたり、さすがトップ選手です。
でも、添田くん、これから本当に期待ですね!!
>netdashさん
>確実に世界との差は縮まってきています
netdashさんにそう言っていただけるとホントにそう思えてきます。
まぁ実際この目で見てそれを確信したんですが(笑)
sabumasa
2010年10月7日 9:01 AM