遅くなってしまいましたが、明日の開幕を控えた昨日、ローランギャロス(全仏オープン)のシングルス本戦ドローが発表になりました。
1回戦の相手は、ドミトリー・ツルスノフ(87位/ロシア)です。
元20位の29歳で、スピードとパワーを兼ね備え、早いコートを得意とする選手です。ツアーレベルでのサーフェイス別の勝率を見てみると、ハードが52.7%、芝が64.8%であるのに対して、クレーは38.1%と際立って低くなっています。
ツルスノフはツアーの中で面白キャラとしても知られていて、その視点というか発想というかセンスが余りにもいいので、「ATPのブログ王」などという別称もあるほど。昨日ふと思い出したのですが、よっぽどクレーが嫌いなのでしょう、以前、Twitterで「#noclay」というハッシュタグを作り、このトレンドを巻き起こしてTwitterのサーバをダウンさせよう!などとつぶやいていました(笑)
https://twitter.com/TursunovTales/status/62773250731687936
その後、そのムーブメントはどうなったのか・・・(笑)
真面目な話に戻ると、一昨年ケガで500位近くまでランキングを落としたものの、復帰後順調に半年で100位復帰を果たし、去年は芝のツアー大会・スヘルトーヘンボスで復活優勝。コンスタントに成績を残して39位まで戻してきましたが、今年の全豪以降ケガで再び戦列を離れ、復帰戦となった4月のサバンナチャレンジャー(クレー)では1回戦負け、ロシアチームの一員として出場した今週のワールドチームカップは、ダブルス中心の出場でした。
唯一のシングルス出場となったトロイツキ(セルビア)戦を見ると、スピードもパワフルさは健在であるものの、ショットの精度はにはまだ不安がある印象を受けました。
去年のローランギャロスで初めて自力ダイレクトインを果たしてから、今年の全豪を除いて本戦で戦ったグランドスラムの本戦3大会。1回戦の相手はユーズニー(当時13位)、ツォンガ(当時19位)、そして大会当時ノーシード最上位選手だったアンダーソン(当時34位)。
さらに言うと、私がファンになって以降に出場した唯一のツアー500大会であるジャパンオープンも、ベルディヒ(当時21位)、モンフィス(当時15位)、ナダル(当時2位)・・・とビッグトーナメントに限って嫌がらせ級の悲惨ドローに泣かされてきました。
その中でトップ選手を戦う術を学んできたであろう添田くんが、大きな注目を集めるビッグトーナメントで2年振りにつかんだまともなドローです。(まぁ数もそれほど多くはないですが、2年間ほぼシードとしか対戦しなかったってどんだけ・・・涙)
これは個人的な考えですが、ツアーの中で少しずつ結果を出せるようになってきた今、このドローになったのは必然ではないかと思っています。
つまり、この大会は勝てと言われているようなもの。
森田あゆみ選手は9回目のチャレンジにしてようやくグランドスラム本戦勝利を果たし、そこから一気に波に乗りました。それを思えば添田くんなんて今回6回目とまだまだ序の口かもしれません(笑)
でも、初めてグランドスラム本戦に出場した2007年からもう5年が経ちました。
実力的にも勝っていい頃だし、このチャンスはなんとしても活かさなくてはなりません。
以前は大舞台で緊張してしまい自分のテニスを見失うようなこともありましたが、100位を突破してから色んな大会で経験を積み、大事な試合でしっかり自分のテニスを貫くことができています。
グランドスラムで勝つことがどれだけ難しいかよく分かっているつもりです。
でも、今回は勝てるという強い予感がしています。
オーダーオブプレイは現地時間土曜日には発表されるので、日本では明日の朝には1回戦が日曜と月曜のどちらに入るか判明するでしょう。
去年のローランギャロスは添田くんの初めてのグランドスラムダイレクトインという雄姿を見届けたくて、現地に観戦にいきました。あれからもう1年・・・本当に早いものです。
ちなみに今大会、グランドスラムでは初めてダブルスにも出場します。
台湾のルー選手とペアを組みました。今後のポイント失効を鑑みても来年の全豪までダイレクトインできることはすでに決まっているので、ダブルスにもどんどん出場して、色々吸収できたらいいと思います(^^
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