ロンドンオリンピックへの道(1)




来週からシンガポール、京都、平果(中国)とアジアのチャレンジャーに3週続けて出場します。

年初からの好調によるランキングの上昇により、ヨーロッパのツアー500大会や春のアメリカマスターズなど、予選からとはいえ好位置で出場ができるまでに上がりました。
ですが、それがあるタイミングにアジアのチャレンジャーに出場します。

特に本人と近しい訳でもなさそうな濱浦貴光コーチのブログでなぜかそれがテーマになっていますが、コメント欄を読むと思うところのある人は多いようですね。

今日はそれについてです。


これは添田くんのひとつの言葉尻をほじくり出して繰り広げる推論なのですが、ロンドンオリンピックが念頭にあることは間違いないと思います。
私は現地で観戦をしており見ていないのですが、WOWOWで放送されたデ杯クロアチア戦後のインタビューで、(私の知る限り)初めてそれについて言及したようです。

私もつい3ヶ月ぐらい前までは、添田くんには全く縁のないどこかの大会のような認識でいたのですが、今季始めから続く好調でシーズン初頭からわずか1ヶ月半で40位もランクを上昇させました。この調子でいけば・・・みたいに無責任なことは言えませんが、少なくとも目指して届く範囲の中にはあるのではないかと思うし、さすがに4年後というのは余り現実的ではなく、添田くんにとっては今回1回きりのチャンスです。

ITFのオリンピックページによると、シングルスで出場できるのは64人。1ヶ国最大4人までと決まっており、内訳は、ランキング枠56人(ダイレクトイン48人、ITF推薦8人)、ITF推薦枠が6人、ワイルドカードが2人だそうです。

つまり、ランキングの時点で確実に出場を決めるには48位以内に入っていなければなりませんが、強豪国は上位に選手が集中しており、5番手以降は推薦枠にも入れないため、その分が繰り下がってチャンスが廻ってくる訳ですね。

全ての選手を洗い出すのは難しいので、思い付く強豪国で、5選手以上を要する国がどれだけあるのかざっとチェックしてみました。
あくまでも現状ではという参考の話ですが、ドロー数と同じ64位までの間で調べてみると、スペイン6人(23位マルセル、25位ベルダスコ、47位フェレーロなど)、アメリカ1人(61位ブレーク)、フランス2人(28位ベネトー、50位ロドラ)と、少なくとも9人は抜けることが分かりました。
それを単純に当てはめていいものかは分かりませんが、57位ぐらいに入ることができればダイレクトインが期待できることが分かります。

また、JOCのロンドンオリンピックページによると日本人男子は2枠あるようです。


とはいえ、前回の北京では男子は錦織圭選手しか出場しておらず(確か推薦枠だったと記憶しています)、各国が申請する推薦枠の中から篩いにかけられるということだと思われるので、限りなくダイレクトインに近いライン、60位ぐらいには入っておきたい。このボーダーラインは70位ぐらいではないかというものも見かけましたが、「推薦枠」の基準が全く分からない以上、ひとつでも上のランクの方が有利であることは間違いありません。

気になるエントリー締め切りですが、ローランギャロス終了翌日の6月11日です。

この締め切りまでに60位辺りにいるためには、今後のポイント失効を鑑みると、あと3ヶ月半で約280ポイントを得なければなりません。


3月に続けて行われるアメリカハードのマスターズ1000大会が終わるとツアー大会はクレーシーズンに移行します。去年までと同じようにクレーを避けてスケジュールを組むとなると、大会の選択肢は一気に狭まり、効率的な遠征もできなくなってきます。
今ポイントをしっかり積み上げておくことで、現時点で本戦ダイレクトインは安全圏といえるローランギャロスだけでなく、その先のウィンブルドンでの本戦出場も現実のものになるし、夏のハードコートシーズンでも本戦から出場できる大会は増えてくると思います。

280ポイントというとちょっと気の遠くなるような数字ではありますが、例えばこの3大会で優勝・準優勝・ベスト4だとすると、約160ポイント加算できます。
(簡単に言うようですが、私は添田くんならそれができると思っているので・・・)


添田くんも今年で28歳、テニス選手の中ではベテランの域に入ってきました。
遅咲きで大成した選手はいくらでもいるし、添田くんがこれからそういう選手たちの仲間入りをしてくれればと切に思います。

だからこそ、試合選びはこれまで以上に慎重であるべきなのかもしれないし、上(ここではツアー優勝を指します)を目指すのであれば大会を通じてのパフォーマンス力が重要で、やたら予選にトライするというのは、少なくともこれからの添田くんにはそぐわないのかもしれません。


最後に、なぜオリンピックにこだわるのか・・・まぁそれは言わずもがなですよね(笑)

シンガポールCHのドローが発表されましたが、1回戦は月曜日に入らず、火曜日になると思われます。
今日の記事が思ったよりも長くなってしまったので、シンガポールについては明日書くことにします。




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コメント(1)

  1. こんばんは、いつもありがとうございます。
    オリンピックに出るには大変な道のりだと思うけど、すぐそこまで来ている感じがとても良く伝わって来ました。
    あと280ポイント。
    今回の3大会がホントに大切、賭けて欲しいです。
    絶対に行かれると信じてます。
    (ウィンブルドンで開催するとの事ですが、芝はどうするのかしら。二週間しか空いてないんですよね。)
    とりあえず明日、勝つ事を信じて応援します!

    のるのる

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