このところ記事の更新が遅めですみません、今週は久しぶりに遅い時間の帰宅が続いてちょっと疲れてしまいました。。
現地時間水曜日に行われたツアー500大会メンフィスの1回戦は59位のマリンコ・マトセビッチ(オーストラリア)と対戦し、6-7(6) 4-6で敗れてしまいました。
結果だけ見ると惜敗ですが、少なくとも第1セットは取れるセットだったと思います。
サービングフォーザーセットを落とし、タイブレークも6-3と3セットポイントを握りつつも、そこからまさかの5ポイント連取を許して自らセットを献上、第2セットは完全に相手に勢い付かせ、第1セットでは14本(37%)とれていたリターンゲームでわずか4ポイントしか取ることができませんでした。。
今回はライブストリーミングの映像がなくライブスコア観戦だったので、どういった内容だったのかは分かりませんが、ニッカンスポーツの記事によると、試合後、「調子が悪いわけでもない」とコメントしたようです。
第1セットを取れていたとして最終的な結果がどうなったかは分かりませんが、そこから少なくとも勝利への道筋は見えていたはず。
先週のマリッセ戦も全豪のツォンガ戦もそうですが、このところ勝てる試合や取れるセットをなかなか取ることができずにいます。
試合が終わった当日、テニスマガジンの最新号を購入したのですが、そこに最近の添田くんの状況をまさに言い当てているような言葉がありました。それは、自身の連載コラムではなく、松岡修造氏によるコメントです。
「(前略)僕はその壁が豪自身だと感じています。(略)いまの豪はトップ選手を前に勝利が見えてきたとき、“勝つことの怖さ・・・”を感じているのではないでしょうか。それは、かつての僕も感じたことがあるもの。勝利が見えてきてあと一歩というところで、急に自分を疑いを持ち始め、自分から流れを相手に譲ってしまうのです。豪に必要なことは、自分との戦いに勝つことだと思います。(以下略)」
松岡氏は全米でのフィッシュ戦や全豪でのツォンガ戦を挙げてコメントしていますが、直近の2戦はまさにそんな展開だったように思えます。
歩みこそゆっくりですが、確実に前進していることは間違いないんです。ランキング上位の選手を相手に大抵接戦には持ち込めていることがそれを物語っています。でも、今のランキングではツアーで1回戦負けを繰り返していているうちにあっという間にランキングは落ちていきます。
“ツアーに出場する”その先にある、“ツアーへの定着”のためには、もう一歩前進しなくてはなりません。その壁になっているのは紛れもなく自分なのかもしれません。
そのマトセビッチは、2回戦でクエリー、準々決勝でドルゴポルフに勝ち、準決勝に進出しています。
とはいえ彼は今季決して好調な訳でもなく、むしろここまで厳しい戦いが続いていました。上に書いたニッカンスポーツへのコメントに続けて書かれていた「どこかでチャンスをつかむまで我慢するしかない」、まさにマトセビッチはそのチャンスの時まで辛抱してきた結果が今週の快進撃になっているのかもしれません。
また会場で練習の毎日、精神的になかなかキツいところもあるかもしれませんが、前を向いていくしかない!!!
という中で、来週のツアー250大会デルレイビーチのドローが発表になりました。
1回戦で対戦するのは、なんと・・・・・・・・・・マトセビッチです。
偶然ではあるのですが、なんというか添田くんらしすぎるドロー運とでも言うのか、正直笑ってしまいました。。
相手にしてみれば、添田くんは落としたも同然のセットを逆に与えてくれて、快進撃のきっかけを与えてくれた選手です。間違いなくいいイメージを持って臨んでくるでしょう。そして、彼のようなパワーでガンガン押していくタイプの選手は一度乗ってしまうとなかなか手が付けられない部分もある。
添田くんにとっては、今一番当たりなくない選手かもしれません。
でも、今週と来週は同じではないし、インドアの2週間が終わり来週からは相性のいい屋外のコートになり、いい要素もあります。
松岡氏は、上の言葉に続けて「テニスを変える必要はない」と書いています。
いつもと同じように、厳しい時こそ、チャンスの時こそ、自分を信じていつも通りに冷静にプレイをして欲しいと思います。
更新お待ちしてました・・・。
&貴重な情報ありがとうございます。
松岡修造さんのコメント「まさに!・・・」という感じですね。
そして、「変える必要ない」には「なるほど!・・・」という感じです。
ここは我々も夜明けを待って見守るとしましょう。
guppy
2013年2月23日 4:00 PM
タイブレーク6-3からの5ポイント連取でしたか。
五大さんにメンタル面でのサポートを受けているようですが、とにかく一勝ですね。
サンマ
2013年2月24日 8:45 AM
久しぶりにコメントしちゃいます。
またまたマトセビッチ選手との対戦ですね!
めちゃくちゃ惜しかったので今度こそリベンジ!
と思ったら、メンフィスで錦織選手との対戦中にリタイアしてびっくりです。
試合中首を気にしてました。肩なのかな・・?
足の豆もすごかったです。GO選手の足裏もあんななのかしら。
痛いとこだらけでしょうから、せめて応援頑張ります。
だって、ホントにあと一息なんだもんね。
のるの
2013年2月24日 12:18 PM
>guppyさん
松岡氏だからこそその言葉に本当に重みがあります。
でも、そういえばつい1年ちょっと前、我々はその夜明けを待っていたんですが、さらにもう一段階って思えば本当に酷というかシビアですよね。。
>サンマさん
メンタルサポートといってもまだ始まったばかりだろうし、そうすぐすぐ変化するものでもなさそうですが、そういうものがあと一歩のところの助けになってくれればと思います。
>のるのるさん
お久しぶりです(^^
マトセビッチ、メインの理由は足の豆みたいですね。
準決勝前夜はろくに歩けないぐらい痛かったとか・・・。
いずれにしても、添田くんは自分のテニスをするだけです!
我々にできるのは応援だけなので、また来週も頑張りましょう!
sabumasa
2013年2月24日 10:12 PM
こんにちは(^-^)こちらのブログはこまめにチェックし添田さんのファンとして大変参考にさせていただいています。今回松岡さんの添田さんのメンタルに関するコメントを読み 言い得て妙だなと関心しました。あれだけのテクニックと実力を持っていながら…と思う事が続き私なりに色々考えていた所でした。以前 錦織君がIMGでの生活を話していた事があるのですが 負けが続けばコーチ陣は口も聞いてくれない周りは話掛けてもこない。強くなれば 皆相手にしてくれる。そういうシビアな世界だと。錦織君の歩んで来た道は正に孤独そのもの。その孤独が彼の強さを作ったのだと思いました。日本で育った選手にはその孤独に耐え忍ぶ環境が少ないのでは?中、高、大と仲間達と勝利を目指し家に帰れば励まし温かく迎える家族がいる。実業団も個人というより団体戦。支え合える仲間達に常に囲まれている環境…己に打ち勝つ機会を、己を直視する時間を逃して来た気がします。もちろんこれはあらゆる事柄の一片に過ぎませんし原因の根本だとは思いませんが…
夢から遠ざかりそうになったら新たな一歩を踏み出す。どの選手もそうやって壁を越えて来たはず。頑張ってほしい。
teto
2013年2月25日 8:27 AM