1日遅れになりましたが、昨日、来週末有明コロシアムで行われるデビスカップワールドグループプレイオフ・インド戦のメンバーが発表になりました。
錦織圭、添田豪、伊藤竜馬、杉田祐一の4選手。
シングルスの上位4選手がそのまま選ばれました。
このオーダーを見た時点で容易に想像できる日本チームの戦略は「ダブルスは捨てる」というものです。
メンバー発表会見の模様がスマッシュのブログに掲載されていますが、「シングルスで3本取る布陣を選んだ」とのこと。
インドはシングルスこそナンバーワン選手が64位のデバーマンで、ワールドグループの他チームと比べて見劣りするものの、パエス・ブパシペアという難攻不落のダブルスペアがいます。
このふたりはダブルス専門選手でツアーでもペアを組んでいますが、このペアでの今季の成績は、全豪オープン準優勝、マスターズ1000で2度優勝、ツアー250で2度準優勝・・・。こんなペアにうっかり勝つなど、ホームの利とか何とか関係なくまず無理でしょう(笑)
7月に行われたアジアオセアニアゾーン2回戦で対戦したウズベキスタンのエースはイストミン(対戦当時シングルス68位)で、シングルス2の選手は、インドもウズベキスタンもフューチャーズレベル。シングルスとしての戦力は両国同程度と言えるでしょうが、その違いは、ウズベキスタンがエースのイストミンが単複に出場する“彼ひとりで成り立っているチーム”であるのに対し、インドは、ダブルスを上のペアに任せられるので、エースがシングルスに専念できる・・・という総合力の違いだと思います。
もちろん、勝負である以上やってみないと分かりませんが、限りなく低い可能性に賭けて戦力を無駄に消耗するよりも、潔くダブルスは捨てて、シングルスで確実に3勝を取りにいくべきです。
対戦チームによって、全く違う戦略が存在し、オーダーも臨機応変に変えていく。
このあたりが団体戦ならではの面白さだと思うし、例えダブルスを捨てるという方法であったとしても、シングルスで勝利を狙いにいくという作戦を立てられること自体が、日本人選手の全体的なレベルアップを物語っているのではないかと思います。
日本チームのこのところのシングルス出場選手は、純粋にランクの高い順に決められています。
ナンバー1はもちろん錦織選手ですが、添田くんと伊藤選手は現在ランクが4位差と非常に拮抗しており、伊藤選手は現在上海チャレンジャーで勝ちあがり中なので、来週月曜日には順位が逆転するかもしれません。
しかし、今回ばかりは絶対にインドに勝たねばならないのです。
単純にランクだけで決まるのか、それともデバーマンとの相性や調子など、総合的に判断されるのか・・・全く予想がつきません。
竹内監督は、「その時にコンディションがいい選手を使いたい」 とコメントしたようです。
上海チャレンジャーでまさかの1回戦敗退をし、誕生日を勝利で飾れなかった添田くんは、越智コーチのブログによると、もうデ杯に向けて準備を始めているようです。
個人的には初日16日は会社を休んで見に行くので、添田くんとデバーマンの試合を・・・というか、それで勝利する瞬間を見たい!!!!!
これまでこれほどまでにデ杯が待ち遠しかったことはありません。
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