アジア競技大会の団体準決勝、日本男子チームはウズベキスタンと対戦。
1勝2敗で破れ、銅メダルという結果に終わりました。
このところ団体戦であることを意識し、そして男女について結果を書いてきましたが、今日は添田くんのシングルス・イストミン戦(7-6(5),6-7(3),0-6)に絞って書くことにします。
この試合は日本チームの決勝進出をかけた大事な一戦であると同時に、添田くん自身にとってもすごく重要な試合だったのではないかと思います。
という訳で、スコア観戦にもかなり力が入り、双方のゲーム(ライスコがそうなのです)の遷移を書き留めてみました。
【ゲーム推移・第1セット】
左が添田、右がイストミン
1-0
1-1
2-1 ここまでの推移から添田くんが先にサーブだったと仮定します
3-1 先にブレイク
3-2 イストミンすかさずブレイクバック
3-3
3-4 イストミンブレイク
3-5 イストミン4連続ゲーム
4-5
5-5 相手SFSで添田ブレイクバック
5-6 イストミンすかさずブレイクバック
6-6 相手SFSで添田ブレイクバック(2度目)
7-6(5) タイブレを制す!!!
タイブレークという結果だけ見るとがっぷり組み合いの接戦であったような印象を受けがちですが、双方3ブレイクずつという激しいブレイク合戦であったことが分かります。
【ゲーム推移・第2セット】
1-0 第1セット最後のゲームが添田くんリターンなので、先にサーブ
1-1
2-1
2-2
2-3 イストミンブレイク
2-4
3-4
4-4 添田ブレイクバック
4-5 イストミンすかさずブレイクバック
5-5 相手SFSを添田ブレイクバック
6-5
6-6
6-7(3)
添田くんのブログ(といっても、このところテニスナビブログ一覧に出てきても記事を読むことができない・・・中国側の規制の影響?)によると、6-5からの第12ゲームのことでしょうが、6本マッチポイントがあったようです。
映像を全く見られないので推測の域を出ませんが、そこまで追い詰められながらもイストミンはそれを凌ぎ、勢いをそのままにファイナルセットへ、逆に添田くんはそこまで勝利を目前にしながらもあと1ポイントをどうしても取ることができず、その1本のために全てを出し切ってしまったのでしょう。
ファイナルセットは0-6となりました。
6MPを取れずに負けてしまうのはホントに悔しいと思います。
けど、そういう絶体絶命のピンチを凌いできたからイストミンは40位というポジションにいるのかもしれません。
言うまでもなくその1本は絶対に取らなくてはならない1本で、MPを握りながらの敗戦というのはこのところのフェデラーに多いですが、これまでお得意様であった(確実に勝っていた)相手に負けるようになり、そのちょっとした自信のなさを表しているのかもしれないし、添田くんに話を戻すと、こういう高いレベルで試合ができていれば、いつかその壁は絶対に越えられるはず・・・としか言えません。
好材料を上げるならば、相手に何度ブレイクされてもちゃんと戻せた(これはジャパンオープンのモンフィス戦でも見られたもので、地力が確実に上がっていることを証明しているのではないかと)こと、決勝に進出できなかったのは残念だけどその分明後日から始まる個人シングルス/ダブルスに向けて1日置くことができること。そして、体調不良ゆえ取ったしばしの休養からしっかり調子を戻せていると思われることです。
シングルスには今日対戦したイストミンの他にも、ルー(台湾)やククスキン(カザフスタン)、ウドムチョク(タイ)、ダブルスの10位台選手など、強敵がうようよいます。
その中であっても、だからこそ、色は何でもいいからここでメダルを取って欲しい!
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