昨日新しくパソコンを買い替え、我が家のネット環境も無事復活。またせっせとブログを書いていきたいと思います。
ナダルとジョコビッチによる全米オープン男子決勝戦は、雨天により月曜日に順延になりました。
ナダル×ユーズニー戦の途中で力尽きてしまい、目覚めた日曜の早朝、フェデラーとの準決勝は物凄いことになっていました。
この試合がファイナルセットになったことをご存知の方は多いでしょうが、とにかくすごいのは、ジョコビッチがファイナルセットで2マッチポイントを凌いで勝利したこと。
ジョコビッチは添田くんに次いで好きな選手なのですが、よく考えてみたらファン暦1年9ヶ月の間でジョコビッチがグランドスラムの決勝に進出したのは今回が初めてです。これほど決勝が楽しみで仕方ないのは今回が初めてで、きっとそれはものすごく好きな選手がそこまで勝ちあがっていることが大きく関係しているのではないかと思います。
で、ちょっと脱線するのですが、マンツーマンで英会話を習ってまして、試合直後の日曜にレッスンがあったので、早速ジョコビッチのことをテーマにしました。で、彼がフェデラーに勝てた理由を聞かれ、英語で説明をした訳です。
と言っても全然ペラペラではなく複雑なことは言えないので、話したのは以下の3つ。
・自分からミスをしないこと
・自分を信じること
・ピンチの時こそアグレッシブにプレイをすること
でもこれって、今回の試合やジョコビッチに限らず接戦をものにするために必要なことです。
ファイナルセットでフェデラーがマッチポイントを握ったのはジョコビッチから見て4-5のところ。
もしそのままフェデラーが勝っていたとしてもスコア的に充分いい試合だったと評価されるだろうし、今までのジョコビッチはおそらくそこ止まりだったのではないかと思います。
が、今回は違っていた。
この試合をフェデラーとジョコビッチのどちら側から見るかによって評価は全く違うと思います。でも、ファンゆえのひいき目もあるのだろうけど、この勝利はジョコビッチが自分で奪い取ったものです。
何度見ても感極まってしまうジョコ勝利の瞬間・・・。
絵的に感動的なのはこの動画ですが、そのプレイの凄さを見るには断然こっちでしょうか。
>> roger federer vs novak djokovic US Open 2010 – Highlights 1
4-5の15-40と2マッチポイントを握られ、そこからジョコビッチがキープするまで6ポイント(は、上のURLで見られます)。最後フェデラーがショットをネットにかけた以外の5ポイントは全て2人のウィナーによるものでした。そして6-5からフェデラーが30-40と再びブレイクポイントを握ってからジョコビッチがストレートでキープして勝利するまでの3ポイント(上の動画で見られます)は、全てフェデラーのミスによるものでした。
つまり、これらのポイントにおいて右に左に厳しいところにボールを打ち続けながらジョコビッチは自分からミスを1度も犯していない。
それって物凄いことではないかと思うのです。
この勝利に激しく感動しながら、同時にプレイヤーとしてものすごく大事なことを学んだような気がしました。
もちろんハイレベルなことはスクール初級の自分にはできやしないですが、初級なりにもマネできるとすれば「ボールはかならず相手コートに返す」ということ。
このレベルだとフレームとか当たり前のようにあるのですが、フレームだろうがミスヒットだろうが、相手コートに絶対に入れさえすれば次で相手がミスをしてくれるかもしれない。
言い方を変えればボールを返し続ける「シコラー」ってことになりますけど(笑)、自分も取って取って取りまくるプレイヤーになりたいものです。
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そして、これはものすごく個人的な考えですが、この数年フェデラーとナダルのふたりだけでグランドスラムタイトルのほとんどを独占していますが、ごく一部の選手による独占状態というのは、その競技にとってあまり健全なことではないのではないかという気がします。
もちろんふたりがとんでもなく偉大な選手であるのは疑うの余地もないことで、そういう絶対的な存在が他の選手のレベルを引き上げていくということはあると思いますが・・・。
が、ジョコビッチにとって今回の勝利で自信を深めてさらに一皮むけるきっかけになるに違いないし、他にもマレーやソダーリング、ベルディヒ、そして復帰近いデルポトロなども加わって、これからは誰が勝ってもおかしくないような「ハイレベルな戦国時代」になっていけばいいなぁ・・・と思いつつ、明日の決勝戦を存分に楽しみたいと思います。
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