ウィンブルドン2回戦/ガスケ相手にタイブレークでセット奪取の大健闘!!!!!




先ほどウィンブルドン2回戦ガスケ戦が終了しました。

スコアは 0-6 3-6 7-6(5) 3-6 でした。


ガスケとは去年のマルセイユで対戦があり、その時は 0-6 2-6 で完敗でした。
どこからでも自由自在にボールを打てる柔軟性と時々打ってくる攻めるボールのコースが本当に読めないのに相当苦労していたように記憶していますが、今日の立ち上がりはまさにそんな感じでした。

ガスケには苦手意識を持っているようですが、試合序盤はまさにそういう感じになってしまいました。添田くんにも明らかに硬さが見られた気がします。
そして、こちらがどこにボールを打ってくるのは分かっているんじゃないか、というぐらいにガスケは読みがすごいですね。。


第2セットに入り、添田くんが初めて取れたゲームはブレイクゲームでした。
試合中盤、ガスケのファーストサーブがなかなか入っていませんでしたが、セカンドサーブはしっかりリターンできていたし、そのぐらいから硬さも取れてミスも少しずつ減り始め、「試合になっている」という感じになりました。

第3セットは双方ブレイクなしのタイブレークだったのですが、2-5と追い詰められてからのサービス2ポイントから、なんと5連続ポイントでまくってセットを奪取しました!!!!!
特に素晴らしかったのは、4-5としてからの2ポイントはガスケのサーブ。ここで勝負に出た添田くんは2本ともガスケのデュースサイドいっぱいに深いリターンを打ち込み、いずれもガスケのミスを引き出し、まさかのセットポイントからのサーブをエースで決めてしまった!!!!!
世界ランキング9位相手に、立場がまさに逆転したかのような怒涛の追い上げです!てか、この5ポイントはホントにカッコよかったあああああ!


グランドスラムでこれまで対戦したトップ選手にはツォンガとデルポトロとフィッシュがいます。
ツォンガとは2011年のウィンブルドンと今年の全豪で対戦して、いずれも1セットはタイブレークに持ち込めました。去年のストックホルムでもタイブレークに持ち込みました。
フィッシュとは去年の全米で2セットタイブレークになりました。
(ちなみに去年のウィンブルドンで対戦したデルポトロは6-1と圧巻のセット奪取でした!)

そしてグランドスラムではありませんが、今でも忘れられないのは2010年のジャパンオープンモンフィス戦。ここでも第1セットはタイブレークになりましたが、セットポイントがありながら、あと1つが遠かった。


いずれも、タイブレークまで行けるのに、そこからが果てしなく遠かった。。
でも、今日はついにそこからセットを取ることができました!!!!!


第4セットは添田くんに少し疲れが見え始め、序盤ボールがかなり浅くなってしまっていました。
そこですかさず、この試合余り見られなかった強引にでも前に出る作戦に切り替え、そのゲームは見事にハマったりと、添田くんが今出せうる全ての引き出しを出し切ったと思います。
このセットで取った3ゲームのうち、キープできたのは1回だけです。でも、あくまで際どいところに打ち続けてのミスだったし、最後まで果敢に攻め続けていたと思います。

だからこそ序盤が悔やまれるのですが、相手に慣れるには時間は必要だったのかもしれないし、後半2セットは本当に素晴らしい攻めを見せてくれました。

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添田くんの2013年のウィンブルドンはこれで終了です。
でも、今大会は本当に素晴らしい復活そしてさらなる進歩を感じさせてくれた、本当に素晴らしい5試合でした。


先日の1回戦勝利後、様々なメディアから本人コメントが出てきましたが、内容的にダントツで素晴らしかったのはテニスナビの記事です。

「一番好きな大会」で完全復活!添田がストレート勝利で初戦突破/ウィンブルドン テニスナビ


添田くんの今大会への思い入れの強さ、この大会にかける想いが伝わる本当に素晴らしいものでした。

ウィンブルドンとは縁がある。ラッキールーザーで2回出ているし、グランドスラム初勝利の場所でもある。大好きな大会だし、ウィンブルドンに助けてもらっている」とまで語ったようです。
プロテニス界の中で最も有名な大会で文字通り最高峰と言えるウィンブルドンに合わせて復活ができたこと、去年グランドスラムとしては初めてトップ選手からセットが取れたこと、そしてついにタイブレークでセットを取ることができた今日の試合・・・古くは初めてグランドスラムの予選に出られたのもこの大会だし、これまでこの大会で1試合目で敗退を一度もしていない、非常に相性のいい大会であると言えると思います。
一歩一歩ですが、今年もまた成長の過程を我々に見せてくれました。

私に言わせると、添田くんはウィンブルドンと縁があるというよりも、ウィンブルドンという大会に愛されているんじゃないかと思うんです(笑) そして、今日は最後まで自分のベストを尽くす/ナイスファイトという形でそれにしっかり応えたと思います。


試合終了後、会場2番目となる規模のコート1を大きな温かい拍手が包み込みました。
もちろん負けてしまった悔しさはあるでしょう。でも、その拍手がきっと添田くんにも聞こえていたはず・・・と勝手に思わずにいられません。

また来年この舞台で戦えればいいと思うし、きっと大丈夫だと思います!


我ながら何を書いているのかよく分からない文章になっている気がします。
でも、とにかく少しでも早く今日の添田くんのことをこのブログにアップしたかったのです。




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コメント(2)

  1. 添田くんのテニスマガジンやブログのコメントは人にみられる事を前提として書かれている為、私は、本音6割、秘めた本音4割として読んでいます。心配無用とのコメントの裏でどれだけ苦しみ、もがいたか、ウィンブルドンを戦う彼の顔付きで分かりました。今迄の添田くんでは無い全く別人のオーラは、隣のお兄さん的雰囲気がなくなり自信と貪欲な挑戦と覚悟の顔でした。
    素晴らしい試合をありがとう!ウィンブルドンありがとう!

    teto

  2. ウインブルドンでの戦いは、最近の添田さんの体の動きとはまったく違った素晴らしい試合でした。

    ただ、第3セットを勝った後にバスルームブレークは取らずに、そのまま一気に行った方が良かったのではないでしょうか。ガスケが崩れそうなところに来ていたので、非常に残念です。逆に相手のリズムを止めるために、バスルームブレイクを利用するとか、もう少し、したたかさが必要なのではないでしょうか。

    サンマ

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