夢のような1週間の終わり・完全版(250チェンナイ)




先ほどツアー250大会チェンナイの準決勝が終わりました。

vs ヤンコ・ティプサレビッチ(9位/セルビア) 1-6 4-6

惜しくもベスト4で敗退です。

先週の土曜日に予選がスタートしてから8日間で7試合。
添田くんにとってはおそらく今までで一番充実した、ファンとしても本当に楽しませてもらった長く、本当に素晴らしい1週間でした!!!


今週は予選決勝から5試合をライブストリーミングで見ることができました。

今週の記事で度々書いてきましたが、その中で感じたのは、本当にテニスが攻撃的になったということ。ポイントを取るまでのプランがより鮮明になったこと。ネットに出るタイミングやそこでのプレイが本当によくなったこと。
そして、本人もブログに書いた通り、自分を信じてテニスができていたということです。

一昨年1年間一緒にやってきて、去年秋に復帰したサンギネッティコーチとの取り組みが添田くんのテニスを進化させていることは、これまでの試合でもピンポイントで随所で感じてきましたが、今週それらの諸々がうまく結実し、見事に結果として花開いたのだと思います。

今週予選から7試合を戦いましたが、予選からダブルス巧者、シード選手の対戦に始まり、本戦に入ってからも2回戦、準々決勝とシード選手と対戦しました。
ラッキードローの中を運よく勝ち上がった訳ではありません。

準々決勝で当たったバブリンカは本調子とは遠いプレイだったと思います。
それでも、これまで調子が上がってこない相手を仕留め切れないうちに調子を戻され逆転負けなんてことも何度もありましたが、今回は違っていました。
2回戦はパワーで圧倒するドディグを巧さと勝負強さでねじ伏せました。


振り返ってみて、添田くんの今後の分岐点になるのではないかという試合がふたつあります。

ひとつ目はもちろんドディグ戦。それは、この上ない自信を与えてくれるものです。
添田くんに限らず、スポーツ選手はよく「自信」という言葉を使いますが、自分を鼓舞するために敢えて使っているのだろうと感じることがあります。
他の人がどうかは分かりませんが、私にはそれが自信のなさの表れと感じるのです。
でも、今回の結果はリアルに自信にするべきです(笑)


もうひとつはティプサレビッチ戦です。
なんというか、その前の2選手と全くレベルが違っていました。
ドディグとバブリンカも見ている時はとんでもないなーと思うようなすごいショットなのだけど、ティプはそのはるか上を行っていました。
ふたりには決まっていたであろう厳しいコースへのボールも追いつかれて、そこまで精密じゃなくても決まるよと言いたくなるところに何度も決められてしまいました。
そしてそれを支える限りなく広いコートでの可動域、フットワークも忘れてはなりません。

ティプはトップ選手の中では小柄な部類に入りますが、フェレールと同様尋常でないフットワークがあり、巧さでそれをカバーしています。なんというかもう匠の技(笑)
そしてそれって、添田くんが目指しているテニスの最終形のように感じられました。

今回はそれを見せ付けられた格好になりましたが、対戦できたからこそ体感できたことは計り知れないと思います。
ラオニッチでもアルマグロでもなくティプと対戦できたことは、とてもラッキーだったのではないでしょうか。


添田くんもブログに書いたように、今週たまたま上手く行った部分もあるだろうし、逆にどうしようもなくダメダメな週もこの先あるでしょう。
でも、この結果に自信をもって、さらに高みを目指して欲しいと思います。

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以前、全豪ワイルドカードについて何度か記事にしたのですが、ご存知の方も多いと思いますが、添田くんではなく伊藤竜馬選手に与えられました。

今週の快進撃に加え、わずかとはいえランクが上な添田くんに出るのではないかと期待をさせてしまった絶賛添田ファンの方、申し訳ございません。。


でも、個人的にはむしろ予選からの出場になってよかったのではないかと思っています。
その理由はいくつかあって、

・去年予選1回戦で敗退しているので、ひとつでも勝てばポイントの上積みができる
 (予選2回戦 8ポイント、予選決勝 16ポイント、予選突破 35ポイント)
・今週からのタフな連戦で予選を勝ち抜くことにより得られる自信
・実は全豪予選でこれまで1回でも勝てたことがなく、その壁を突破して得られる自信

一番大きいのはひとつめですが、今週の結果によって、私の添田くんに向けての期待値はこれまでとは比べ物にならないほど高くなっています。

去年グランドスラム3大会で本戦出場を果たし、添田くんも「本戦が目指す場所ではなくいるべき場所と思うようになった」ということを発言するようになってきました。
でも実際は、3回ともドロー運に恵まれず、トップ選手と自分との差を感じる部分もあったのではないかと思います。その差として一番大きいのは「5セットを戦える力があるか否か」ではないでしょうか。

近いところでは、去年のデ杯のフィリピン戦で4セットマッチも経験していますが、熱中症になるほどの灼熱という劣悪な環境ではあったものの、相手としては勝つべき相手。これからは自分よりもランクの高い選手と5セットを戦い、勝てる力を身につけて行って欲しい。
タフな連戦もポジティブに考えれば、自分を強くするための糧になると思うのです。


自分の方がランクは高いのに、という納得いかない部分が添田くんにももしかしたらあるかもしれません。

でも、もう決まってしまったこと。
今の添田くんなら予選を突破する力は充分持っています!




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コメント(3)

  1. おはようございます。応援お疲れ様でした。大好きな選手が勝ち続けるとホントに疲れますよね。次が楽しみで楽しみで仕方ないし力は入りっぱなし、時差はあるし。世界中をまわる選手の体力っていったい、ですよね。何はともあれ予選から7試合。お疲れ様でした。ティプさんはさすがでしたね。でも今までにない課題が見つかったはずなので、今後に生かせます!
    前はGOさんは天才なので諦める場面があって、私も今日は終わった(^O^)と諦めてましたが、最近はそう言う所全くなくなりましたよね。
    本当に楽しみです。
    詳しい記事も楽しみにしてます。疲れが取れたらよろしくお願いします!

    のるのる

  2. なんならティプにも勝って欲しかったですが、全豪を前にあまり疲れるのも大変なので悔しいけどこのへんにしときましょう。

    夢のような一週間の終わりってことですが、これから夢のキャリアの始まりですかね。

    昨年からトップ選手と対戦し続けて手応えはつかめた。今大会ではトップ選手を破った、それも続けて。昔トップ選手が”トップ100の選手は殆ど実力が拮抗している。違いは’勝てる’という自信があるかないか。”ってコメントしてた記事を読んだことがあるのですが、今回、”勝てる”ってことを証明できたんじゃないでしょうか。

    今年はグランドスラム、ツアー、デ杯でガンガン活躍してもらいましょう。

    ※そろそろ、今年を占って妄想でもしてみようかな。

    あたごやま

  3. >のるのるさん

    ティプと対戦できたことはこれからの添田くんにとって大きな意味を持つんじゃないかと思います。
    過去対戦してきたトップ選手とは違い、なにしろ彼はフットワークとテクニックの選手ですからね。
    添田くんもこれからティプを目指して、ますます匠に近づいていって欲しい(笑)

    >あたごやまさん

    今回ここまでの結果を出せたことは、さらに突き詰めていくための原動力になる気がします。
    後は5セットマッチ力ですね!
    ※妄想、ただ今準備してますので、お待ちくださいませ~(笑)

    sabumasa

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