昨日行われたツアー250大会、バンコクの本戦1回戦
def. カロル・ベック(73位/スロバキア)3-6 7-6(0) 7-6(4)
見事な大逆転勝利です!!!!!
大会公式サイトのTOPページにも2選手と並んでですが、写真が使われています。
ウィンブルドンのまさかのTOP採用に続いて2回目の登場(笑)
(ご存知ない方はこちらを・・・はっきりいって衝撃です 笑)
第2セットは双方ブレイクポイントさえない中でのタイブレーク突入でしたが、展開としては、ベックがさくさくとキープを進めていくのに対して、添田くんはブレイクポイントは与えないまでも競った展開となり、正直タイブレークは厳しいのではないかと思っていました。
しかしなんとタイブレークで1ポイントも与えずにセットを取り返すと、ファイナルセットでは5-5からのリターンゲームでなんと先にブレイクに成功!・・・が、サービングフォーザマッチをブレイクバックされ、タイブレークも一時1-4と離されますが、そこから6ポイント連取!!!!!
仕事中、twitterのタイムラインでスコア実況をチラチラ見ていただけなのに、実にしびれました!ファイナルセットはもういてもたってもいられなくなり、仕事中にこれだけtwitterを覗いたのも久しぶりで・・・(笑)
気になる体調ですが、試合後、twitterに
3-6,7-6(0),7-6(4)勝ち!それにしても身体がキツい。体調良い時が懐かしい。身体のメンテナンスが今後の課題かも
https://twitter.com/#!/go5jpn/status/118970848098009088 より
このようにコメント。やはりまだまだ復調には遠いようです。。
わずか数日調子が悪いだけで「懐かしい」とまで書くほどなので、よっぽどの不調と解釈して問題なさそうです。
でもそれで上位選手相手にタイブレーク2つ取って勝っちゃうんだもんな~。
この勝利は色々な意味でエポック的な意味合いを持っているのではないかと思います。
というのも、これまで添田くんが勝利してきたランキング2ケタの選手は
2008年5月 ニューデリーCH2 ルー・イェンスン(当時78位)
2009年10月ティブロンCH ケビン・キム(当時95位)
2010年7月ニューポート テイラー・デント(当時92位)
2011年1月ヨハネスブルグ レイナー・シュットラー(当時93位)
この4人ですが、ルーとはおそらく日本リーグも含めて何度も対戦があり、勝ったり負けたりしていてお互い手の内は分かっているところもあるだろうし、他の選手とは一緒にできない部分もあると思います。
それを除くと全て90位台の選手。実際の数字の上でもそうですが、この勝利で対上位選手勝利のランクを更新したのと同時に、年2度というのは今年が初めてです。
さらにはツアーレベルでの勝利も、2008年北京で地元ワイルドカード選手、上のニューポートとヨハネスブルグに続いて4勝目。今季2勝目ですが、年にツアーで2勝というのも初めて。
率直に書くと、一時とはいえ100位を突破して再びトップ100復帰、その先はトップ70位、50位を狙おうという選手にしては、対2ケタ選手への勝利&ツアーでの勝利が少なすぎることは否めません。
でも、添田くんについていうと、テニス選手としての歩みは遅いかもしれませんが、一歩一歩着実にステップを上がってきており、目に見える形で今年出してきた多くの結果がそれをはっきりと物語っているし、これまでの地道な歩みがここにきて実を結びつつあるのかもしれません。
ましては今週はコンディションが最悪の中、予選もしっかり突破して本戦でも勝利。
体調不良を補うだけの自分への自信をこの大会で得られるかもしれません。
2回戦の相手は、トビアス・カムケ(103位/ドイツ)になりました。
去年ブレイクしてATPニューカマー賞を受賞した選手で、昨シーズンは予選を勝ち上がったウィンブルドンで本戦3回戦、ベルディヒをストレートで破るなど大きな成績を残していますが、今季はその去年のポイント防衛ができずにランクを下げています。
・・・といいつつ、昨日の1回戦は第8シードのANDUJAR, Pablo(44位)をあわやダブルベーグルという6-0 6-1 で勝利。やはり要注意と言えるでしょう。
が、ベックもカムケもそうですが、ふたりともチャレンジャーでうまくポイントを防衛しながらツアーに出場し、その中で60~70位台をキープしています。
ちなみに、現在74位のベックの今のポイントを見ると674。添田くんが初めて100位を突破して91位になった時のポイントは584なので、そんなに大きく離れている訳ではないんです。例えば、その584から年間でチャレンジャーでの優勝とベスト8が1回ずつ加わったぐらいの違いでしかない。
70位なんて雲の上のような話のようにも思えるけど、意外と手に届くところにあるのです。
そもそも体調が全く万全ではなく、条件はよくないかもしれないけど、チャンスは充分にあります。
2回戦は、本日現地時間正午(日本時間14:00)スタートの2試合目で、1試合目はダブルスが入ったので15:00頃からになりそうです。
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