今日は完全なおふざけ記事なので、軽い気持ちで読んでいただけると幸いです(^^
前回の記事にチラっと書いたんですが、今日はその答え合わせです。
火曜日から本戦が行われるレユニオン島チャレンジャー(賞金総額30,000ユーロ+H)が、ちょっと面白いことになっています。
初めて聞く地名なのですが、この「レユニオン島」は、インド洋に浮かぶフランス領の島。位置的にはマダガスカル島の東にあり、亜熱帯雨林・雲霧林・ヒースに覆われ、独特の景観と生態系を持つ火山島として、去年世界遺産に登録されたそうです。
で、何が面白いのかというと、そのレベルの低さです(笑)
チャレンジャー大会で32ドローのうち、予選勝者やワイルドカードなどの枠を除いて本戦ダイレクトインできるのは通常24人。
そのランキングは、大会にもよりますが大体100~300位ぐらいで、レベルが高くなるとその下限は上がり、低くなると下限は下がりますが、レユニオンも86位~399位とそこそこの選手がエントリーをし、当初は普通のチャレンジャーになるはずだったのです。
しかし、この大会のすごさというのは、エントリー締め切り時に本戦入りできなかった選手たちのその後、そして予選の行方と言えるでしょう。
各地を転戦しながら大会に出場する選手たちが考慮するのは、やはり前後に開催される大会間の移動のしやすさでしょう。この大会についていうと、多くの選手にとってその点で非常に不便であると言わざるを得ません。
その結果、エントリー時にAlternates(補欠)となり、本来ならそのまま予選に出場することになる選手24人のうち19人がエントリーを取り消し、本戦ダイレクトイン選手の欠場もあいまって、なんと最終的にはエントリーした選手全員が本戦入りという前代未門の事態に陥ってしまったのです。。
ということで、本戦Alternates24番目に入っていたATPランキング32750位の日本人・高橋優選手も見事本戦入り!!!(笑)
ちなみにこの高橋選手とは、以前ちらっと紹介したことがあるのですが、NTT東京テニス部の監督。検索すると国内各地の大会で名前を見つけることができ、去年はフューチャーズ2大会に出場していますが、未勝利でATPポイントなく、ATPランクはありません。この32750位という数字も、便宜上つけられたものではないかと思います。
とはいえ、84位のMichal Przysiezny(ポーランド)や開催中の全豪オープンで予選からベスト16という大快進撃中の152位のミロス・ラオニッチ(さすがに日程的に無理があり、彼は今後出場を取りやめる可能性大だと思いますが)をはじめ、シード選手はほぼ100位台の選手が占め、上位の方はきちんとチャレンジャーとしての体裁を保っています。
これは、今大会が来週31日から南アフリカ・ヨハネスブルグで開催され、添田くんも本戦インしているツアー250大会の前哨戦となっており、その出場選手の多くがこちらにも出るためです。
ただ、下の方がね・・・(^^;
そして、予選にエントリーする選手が1人もいなくなってしまった今、予選は一体どうなってしまうのか・・・?といらぬ心配をしていたのですが、予選ドローが発表になり、32ドローを埋めるのは出場するのは地元ワイルドカード選手8人で、全員2回戦までBye・・・という期待?を裏切らない展開となりました。ATPランクのある人は誰ひとりいないので、もしかしたら地元のテニスの上手い人みたいなのをかき集めたのかもしれません(爆)
通常ならチャレンジャー予選は3回勝ってやっと本戦入りでATPポイント3だし、本戦は本戦で、序盤で上位選手と当たることのないシード選手にとっては労せずしてポイントが獲得できるので、色んな意味で非常においしい大会になってしまいました。。
毎週10大会近く開催されているフューチャーズであればもしかしたらこういう事態もあるかもしれませんが、チャレンジャーではとても考えられないケースです。世界中のテニスファンが集う掲示板Mens Tennis Forumsでもこの未曾有の事態に騒然となり、「ATP史上最悪のチャレンジャー」、「その辺を歩いている選手誰でも出場できるぞ」、「俺も急いで行こうかしら」・・・などなど、この大会について続々と反響のコメントが寄せられています(苦笑)
ちなみに、この記事を書くにあたって調べていて初めて知ったんですが、ローランギャロス(全仏オープン)の由来となっているローラン・ギャロスはレユニオン島出身の飛行家だそうで、ある意味テニスにとてもゆかりのある土地と言えるんですね。
そこで、ツアー大会の前哨戦として、関係者の多大な努力の末に今回新設されたであろうチャレンジャー大会・・・来年は果たして開催されるのか、そしてまさかのたなぼた本戦入りを果たした高橋選手はこの大会に出場するのか?(笑)・・などなど、色んな意味で、この大会の行方を見守りたいと思います。
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大会の公式サイトが見当たらないのですが、本戦ドローは、通常だと本戦スタート前々日(今回だと日曜日)の夜遅い時間に発表になります。
レユニオン島の時差は-6時間なので、日本時間の月曜朝にはこのページから確認できると思います。
http://www.atpworldtour.com/posting/2011/6236/mds.pdf
こういう事情だったんですね。。。。
おいしい大会やんか!
レユニオン島。
行ってみたくなるような、美しい写真でした。
BAKO
2011年1月24日 9:43 AM
お、面白いw
高橋選手はずーーーーっとJOPや実業団に出続けてる鉄人選手で、国内選手の間では有名な方だと思います。
本当にテニスが大好きなんでしょうね。
netdash
2011年1月26日 10:59 AM
本記事、地味に好評いただいているようで何よりでございます。
高橋選手、残念ながら単複ともに1回戦で負けてしまいましたね・・・。
でも、アフリカまでわざわざ行ってしまうその情熱、ホントに恐れ入ります。。
sabumasa
2011年1月27日 4:02 PM