【必読!】越智亘コーチインタビュー@2014.9.18 シンガポールにて

ジャパンオープンは錦織選手の2年振りの優勝で幕を閉じ、大好きなマルセル・メロ&イヴァン・ドディグペアがダブルス準優勝、そしてダブルスではエルベル選手とプシュセズニー選手は予選敗退からのまさかの優勝・・・と、個人的に後半かなりテンションを持ち直した1週間となりました。


その一方で、苦しい時期を送る添田くんへの応援の仕方について、色んな方から色んなおしかりを受けました。
添田くんのこのところの状況を聞かれて、ポジティブなことを何も返せないもどかしさも感じました。

先だっての旅行で、強く決意を新たにした“絶賛添田”というポリシー。
その決意だけが先走り、それに見合う気の持ちようがどうもムチャクチャになってしまっていた気がします。ファンが焦ったり、怒ったりしたってどうしようもありません。山と谷は必ずあるのです。

アジアスウィングで初戦敗退が続いているバブリンカが、今日の敗戦直後にこんなツイートをしていました。


余り難しく考えずに、シンプルに好きな選手の勝利を信じなくては!
添田くんがこのところ何度も何度も書いている「自分のやるべきことをやるだけ」と同じなんだと思います。

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先だってのアジア周遊で、予告通りSANWA Tennis ACADEMYに体験レッスンに行ってきました。
自分が単純にここでテニスをやりたいという私欲を満たすためのものだったのですが、縁あってそれをスポーツナビDoというサイトでレポート記事を掲載することになりました。


それで体験レッスンに合わせてスタッフの方に少しお話を伺うことになったのですが、全く予期せぬことに、担当が添田くんのコーチである越智亘さんになってしまったのです!(こちらから希望を出した訳ではないんですが・・・)
それをスタッフの方に伺った時は、インタビューなんて緊張で無理無理ー ((( ;゜ Д ゜)))と思ったほどですが、体験レッスン&インタビュー当日は、添田くんの出場大会に合わせて深圳からマレーシアに行き先を変えるべきかまさに悩んでいた時。

ライターを生業としている訳ではないので、インタビュアーとして微妙なところも多々あったと思いますが、それが緊張をうまく中和させてくれ、越智さんのざっくばらんな雰囲気にも助けられたと思います。
色々と興味深いお話を伺うことができました!

P1070256


このブログでは、その中から越智さんがチーム添田の一員として語ってくださったことを書こうと思います。
(本当は圧倒的多数の人が読むスポーツナビの方で載せたかったのですが、記事の企画からかなり逸脱してしまうので・・・)

越智さんの言葉からは大きな誇りと責任感、そして満ち満ちた愛情を持って添田くんに接しているんだなぁと感じることができました。
そして、何というか男気溢れていてすごくカッコイイ!


かなり長いですが、可能な限り、お話されたことをそのまま掲載します!
添田くんに最も近い人物のひとりの、超貴重なインタビューです!

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2011年、初めてトップ100を突破。そしてクレーでの戦い

杉山愛ちゃんにはコーチとして全仏の決勝にまで行かせてもらってるんで、これ以上はない名誉なんです。あそこで勝つことが一番大きな目標な訳ですから。それから3年前、豪にはトップ100入りもタイミングよく経験させてもらいました。3年もがいでたところをちょうど僕が行った時にたまたま100位を切ってしまったんです。今までのコーチに申し訳ないなって(笑)

僕は、全仏オープン本戦の舞台に立った初めての日本人男性コーチなんです(松岡選手も錦織選手もコーチは外国人)。あそこが豪にとってのスタートですから。
でも、彼に話をしたのが、「そんなに甘い世界じゃないんだ」と。今まで予選で負けてきたとしても、それを経てどこかで本戦への切符を掴んで戦ったのであれば、もしかしたらユーズニーに勝つチャンスもあったかもしれない。でも、それまでクレーコートでやることから逃げてた訳ですよね。(ランキング的に)全仏の予選には出られる訳だから、毎回予選を戦って負けて・・・という中での対戦だったらまだチャンスもあったかもしれない。光栄だけど、かつすごい試練。
でも、今年は全仏の予選に行ってくれた。僕はもしかしたら行かないんじゃないかなと思ってたんです。よく行ってくれたなと。
(注釈:ユーズニーと対戦した記念すべき2011年全仏は、私も現地で生観戦しています。ということもあり、この話で盛り上がってしまいました 笑)

でも、添田豪はあそこから始まってるんです。今までもがき苦しんで・・・今30歳で、あと5年6年できればいいかなと思うんですけど。
僕にはクラブがあるからずっとは付いてあげられないけど、最後の1年はSANWAを辞めて一緒に回ろうかな、尽くしてあげようかなぐらいの気持ちは豪に対してあるんです。


チーム添田の一員としての、錦織選手への想い

錦織選手の全米準優勝はもちろんすごいんですけど、チーム添田としては喜んじゃいけないんです。
レベルが違うって言われるかもしれないけど、実際アトランタで勝ちました(2012年の準々決勝で両者は対戦。添田くんが6-2 6-1で錦織選手を破っています)し、ジャパンオープンでもファイナルセットまで行ってますから。
クラブとしてはもちろん出していいと思うんですが、僕としては喜べないんです。

今日本人男子選手がすごい元気ありますよね。日本のほとんどの人たちはこれを錦織選手のお陰と思ってるだろうし、錦織効果と一言でまとめたら終わるんですけど、僕の考えは違って、これは添田豪の効果だと思ってるんです。一番に錦織選手の効果を得た人間が添田豪なんです。そこから伊藤、杉田、守屋、内山と繋がっていったんです。ほとんどの人が錦織のおかげだと思ってるでしょう。でも、添田豪が最初にトップ100に入って、これが大きな影響として今、若い選手に伝わっているんだと僕は思ってるんです。そう信じたい。
でも、錦織選手の効果を得た人間が添田豪なんです。これは認めます。豪の近くにいる人間がそう言っても説得力はないかもしれないですが。
豪と伊藤、杉田、守屋は今対戦して、勝ったり負けたりしてる訳ですから。


心の面でのサポート

負けてしまった時に、豪は強くなれるんです。負けた時に、次にどうやって向いていけるか。負けた時に叩くのは逆効果だと思ってるんで、なるべく褒めてあげる。そして次の大会にどうやって一歩目入っていけるか。(スマホを持ちながら)今は本当に便利な時代ですから。

そしていつも言ってるのは、「苦しい時はシンガポールに来い」って。豪のテニスをレベルアップさせたのはダビデ(・サンギネッティ氏)だと思います。僕に何ができるかというと、ハートの部分ですよね。心の面で何ができるか。

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今は、100位復帰を前に足踏みをしてしまっていますが、必ず突破しますよ!と力強く宣言してくださいました。

9月22日週の大会が当初予定していた深圳からマレーシアに変更になったことについて、添田くんは変更直後にいち早く越智さんに伝えていたようです。越智さんはスクールもあったため、この遠征ではコーチとしての帯同はしていませんが、クアラルンプールまで応援に行く形で添田くんをバックアップしてくださいました。
そして、1回戦の9月23日は奇しくも越智さんの誕生日。添田くんは勝利をプレゼントするという最高の恩返しができました!


お話を伺う前の時点で、私は態度を決めかねていて、添田くんの観戦を諦めて当初の予定通り深圳にした方がいいよな・・・と、現実的な問題からどちらかというと後ろ向きな考えを持っていました。
ところが、越智さんのお話を伺いながら「これは試合を観なければいけない!」という、勝手な使命のようなものが芽生え、ホテルに戻ってすぐさまクアラルンプールに行くための諸準備を始めた訳です(そのあたりについては以前の記事に詳しく書いています)。


20日に渡る旅は、それは色々印象深い出来事もたくさんありましたが、偶然のめぐり合わせで与えていただいたこの機会は、本当に鮮烈というか衝撃というか・・・。

そのベクトルを決して見誤らないよう、でも、その熱量をこれからも変わらず持っていたいと思います。


新ラケットと目指せ今季初決勝!!!

今日行われた釜山チャレンジャー準々決勝、地元ワイルドカード選手のJi Sung NAM(579位)を 6-4 6-4 で下して今季3度目のチャレンジャーベスト4進出です!

今日はどうもライブストリーミングが不調だったようで(会社でも家でも・・皆さんいかがでしたか?)映像を見ることができずスコア観戦となりましたが、今日は一度もブレイクを許すことなく、両セット1ブレイクずつで引き締まったスコアになりました。

増田コーチのブログで試合のことが詳しく紹介されています。

先日の2回戦も内容的には素晴らしかったですが、今日はいずれも5-4からのリターンゲームで30-0とリードされてからのブレイクでした。ここぞのところでギアを上げてしっかりゲームを取れているので、ある程度の余裕を持ってできたということなのかもしれません。

明日の相手はマルコ・チウディネリ(197位/スイス)と対戦になります。

今大会、シード選手が直前での欠場もしくは1回戦で次々に途中リタイアしたことで、現在残っているシード選手は添田くんとジミー・ワンの2人だけ。チウディネリはもちろん非常に厄介な選手ですが、今週は添田くんにとって大きな優勝のチャンスであることは間違いありません!

明日はそのための最大の山場になるのではないかと思われます。

激しいストローク戦になると思うので、それに打ち勝ってほしいと思います!

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という中で添田くんの強い味方になっていると思われるのがラケットの存在です。

この遠征で鮮明な写真で姿を確認できたのが今大会だけなので、どのタイミングからなのかはっきりは分からないのですが、ラケットをYONEXの新ラケット、VCORE Tour Gに変更しているようです。

201405釜山CH2R

こちらは2回戦・関口戦。今大会はフォトギャラリーが非常に充実しているので、さかのぼって見てみると1回戦から同じラケットを使っています。

これは個人的な印象なのですが、実はVCORE Xi は添田くんには余り合っていないのでは・・・?という勝手な疑念を少し抱いていたので、ラケット変更後、早速一定の効果が表れているのは本当にいいことだと思います。
今はただでさえ勝利を渇望している時でもあるだろうし。


今日だけでリタイア4人の異常事態!添田くんは2回戦進出!

本日、釜山チャレンジャー1回戦が行われ、地元ワイルドカードのDuckhee LEE(694位)に6-4 6-3 で勝利し、2回戦に進出しています。


今日はところどころしかライブスコアを見られず、断片的な観戦になったのですが、第1セットは5-3からのサービングフォーザセットを落としてしまい、第2セットは2度もブレイクをされてしまいました。
先週に続いてどうもサービスゲームが安定しないようです。。

という中で、スコアを通して見ていた観戦仲間さんに聞いたところだと、ブレイクされたすぐ次のゲームを全部ブレイクしたそうです。つまり、その気になったらブレイクはすぐできる相手であるということ。
キープできないというのは気持ち的な問題なのか技術的な問題なのか・・・。

ともかく2セットでまとめることができたのはよかったと思います。


明日2回戦が組まれ、関口選手と対戦することになりました。
関口選手は個人的に応援している選手のひとりなんですが、本当によく走って取る典型的なシコラータイプです。
今季は好調で先々週の台北チャレンジャーではこのアジアチャレンジャーで無双を誇ったミュラー相手に5-7, 6-7と大健闘しています。
相手のやるテニスがそれなりに分かるだけに、今の波のある添田くんにとっては少し脅威な相手です。。


でも、このところどうも安定していないというのは日常的にスコアを追っているような添田ファンにとっては周知のような状態になっています。
そういう不安を払拭するようないい勝ち方を期待したい!できます!!!!!

試合は現地時間14:00(日本同時刻)スタートの1試合目に入りました。

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それにしても、今週の釜山チャレンジャーはリタイア続出のちょっとした異常事態になっています。


ここまで3週行われたアジアチャレンジャーで全部優勝してしまったミュラーはexhaustion(過度の疲労)により直前で欠場。まぁミュラーはもう31歳だし、3週間休む間もなく15試合もしてダブルスにも出ていたのだから無理もないでしょう。。
杉田選手も足首が理由で欠場。今季調子がいいだけにかなり心配です。。

そして、第1シードのラッコはthigh(大腿部)、第4シードのラムはfever(風邪)、第6シードの伊藤選手はお尻?(hip)、そしてウドムチョクは膝を理由に今日だけで4選手も試合途中でリタイアしてしまいました。
昨日は第5シードのグロスがgroin(鼠径部)で途中リタイア。


それだけ過酷な連戦を続けているということの表れでしょうが、シード選手に離脱が集中し、今日で1回戦が全て終了しましたが、2回戦に進出したのは添田くんと第8シードのワンだけという超異常事態になっています。
地元韓国選手は2人勝ち進んでいますが、シード選手は韓国テニスファンの間でもそれなりに知られた選手ばかりだと思うので、これは大会側にとっては大きな痛手でしょうね。。
ローランギャロスも間近に迫っているので、皆大事でなければいいのですが。。

夜ドロー表が更新されて理由が判明するまで原因が分からず、「まさか食中毒!?」などと心配してしまったのですが、ということではないようで、少しほっとしました。


もちろんチャンスであることには変わりないのですが、今の添田くんにとっては周りうんぬんではなく、まずは自分のテニスをしっかりできるかどうか。それに尽きると思います。

そして、


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