全米オープン予選2日目、朝からの雨の影響で夕方になってようやく1試合目が開始。添田杉田戦が始まったのは現地時間午後7時を回っていました。
4-6 6-2 1-4 からのサービスゲーム30-15 のところで雨天サスペンデッド、しばらくして再開されましたが、30-30 となったところで再び中断、そのまま木曜に順延となりました。
続きは現地時間木曜日のコート13、11:00開始の4試合目(NB14:00)で行なわれます。
前の試合が通常の展開で行なわれたとして、試合開始は日本時間深夜3時半以降ぐらいと思われます。明日の現地の予報は晴れです。
今日ほどブログを書くのに気分が重い日もなく、書き進むにつれどんどん暗い気持ちになっていきそうですが、なんとかテンションを上げて経過をお伝えします。
【第1セット】
杉田くんのサーブから試合開始。1-1からの杉田くんのサービスゲームで0-15からストレートでブレイクに成功。が、4-3からのサービスゲームでブレイクバックをされてしまいます。15-30のところでライブスコアが止まってしまい、そこでの展開は不明です。4-5からのサービスゲームで30-0からブレイクポイントを握られ、エースで一旦デュースにしますが、2ポイント連取され、第1セットは4-6 と先取されます。
スコアリングと並行してスタッツを見ながら付けたメモによると、双方のサービスゲームが2回終わった3-1時点で、添田くんの1stの確率は38%、杉田くんは50%でしたが、そこからのポイント率は添田くんの方が勝っていました。添田くんワンブレイクアップの4-3の時点で、ふたりのサーブの確率にさほど変化はないものの、杉田くんの2ndからのポイントが86%と異常に高確率でした(1stからのポイントは33%)。一方の添田くんは5~6割といったところで可もなく不可もなくといった印象。
ふたりともストローカーなので、杉田くんが真っ向からラリー勝負を挑んできて、それに付き合ってしまったところがあるのかもしれません。
【第2セット】
第2セットは添田くんが序盤で2度ブレイクし、そのまま危なげなく6-2で取り返しました。1stサーブからのポイントの確率が100%と一気にギアを上げ、第1セットを相手に取られたことで、自分のプレイをすることに集中できていたのかもしれません。
【ファイナルセット】
0-1からの添田くんのサービスゲーム、15-0からストレートでブレイクされ、0-2に。その次のゲームで40-15と2ブレイクポイントとチャンスが訪れますが、デュースにされ、2度アドバンテージを取りながらもブレイクできず、0-3に。流れを再び引き戻す絶好のチャンスを逃してしまいました。
第4ゲームが終わった時点での1stの確率は13本中3本でわずか23%。
出勤の準備をしながらのスコアリングだったので、後半になるに従い、内容が薄くなっているのはご容赦ください(笑)
数字の上だけですが、スコア観戦をしていて去年の全日本決勝のことを思い出しました。それは、試合の内容ではなく、初めて決勝進出を果たした杉田くん、ディフェンディングチャンピオンとして挑戦を受ける添田くんという立場の違いについてです。
現在のランキングやこれまでの実績から言っても、対戦するふたりの関係性を言葉にするなら杉田くんが挑戦者で、添田くんはそれを受ける側でしょう。
でも今大会について言うと、ふたりともが同じ土俵で本戦を目指す挑戦者です。
春先からの不調からようやく復調の兆しが見え始めている杉田くんが、この試合に乗って流れに乗りたいと強い気持ちで臨んでくるのは予想できることで、第1セットとファイナルセット、杉田くんはそれをいい形でプレーに出せているように思えます。対する添田くんは、それに対して受身の姿勢になってしまったのではないかと推測せずにはいられません。
もちろん、添田くんの気持ちが・・・とかそういうことを言いたい訳では決してなく、先だってのウィンブルドンの予選決勝でガンガン攻めてくるウィッテンになすすべもなく2セット連取されてしまったこと、本戦1回戦でフィッシャー相手に自分のテニスができなかったことと展開が似ているように思うのです。
今季サンギネッティコーチを迎え、技術面に加えて、メンタル的にも強くなったことを伺えるいい展開での多くの勝利により、ランキング100位突破にあとひと息のところまで上がってきました。
100位突破、そしてそこから先を目指す上で大事なのは、自分とレベルが拮抗している選手との試合において、相手のペースで試合が進んでいる時、相手の方が勝っている時にいかにして勝つか、言い換えると「ここで絶対に勝たねばならない試合」で勝つ方法を見につけることではないかと思います。
もちろんそれらに全て勝つことは難しいだろうし、勝ったり負けたりなんでしょう。が、ひとつの例ですが、上のウィッテンは現在ランキング180位。今季チャレンジャーでは最高ベスト8が1回、何度か出場しているツアー予選では1度も本戦には上がれていません。でも一方で、去年の全米以降4度のグランドスラムで3度予選を勝ち上がっています。彼のプレイを見たことがないので、あくまでも結果だけの範囲の話になってしまうのだけど、おそらく彼は「勝つべき試合での勝ち方」を知っているのだろうし、グランドスラムに自分のピークを合わせているのかもしれません。
(でも逆に不思議に思うのは、勝ち方を知っているのであれば、なぜいつもそれを実践しないのだろう?ということなんですが・・・)
ひとつ強調しておきたいのは、これまでの試合で、杉田くんは自分のできる限りのいいプレイをしているのだろうということです。
それでもやはり、添田くんは勝たなくてはならない。
試合を順延させた雨が添田くんにとっての恵みの雨となり、気持ちを切り替えて明日思い切って自分のテニスをしてきて欲しいと願わずにはいられません。
他のブログとかでは、日本人同士の対戦であればおそらく両者を称えるように書かれたりするのだろうけど、好きな選手同士の対戦だからといって等しく応援をする精神構造を持っていないため、どうしてもこういう書き方になってしまいました。
はじめまして。僕も添田選手のファンです。
1-4と苦しい展開ですが、こういう経験は沢山してきてるはずです。
昨年の全日本の準決勝も三橋選手に主導権を握られながらも耐えて勝ちました、その時よりも厳しいですが、今年の添田選手なら絶対挽回してくれると信じてます。
I_daisuke
2010年8月26日 5:35 PM
コメントありがとうございます!
すみません・・・冷静を努めたつもりなのですが、改めて記事を読み直すとかなりそれに欠ける内容になっている・・・(^^;
でもご指摘の通り、苦しい展開からの逆転勝利は何度も経験しているはず。まだセット中盤で2度ブレイクするチャンスはあるし、崖っぷち一歩手前程度なのかもしれません(笑)
勝利を信じて応援したいと思います!
sabumasa
2010年8月27日 5:01 AM