近藤大生選手、現役引退/フアヒンCH大会キャンセル

今日は全日本選手権の女子シングルス以外の決勝が行われました。

そして、私のお気に入り選手のひとりである近藤大生選手の現役最後の日でもありました。最後となったミックスダブルスは準優勝。

自分は2009年以降のプレイしか観たことがありませんが、スマートかつ冷静なプレイ、徹底してサーブ&ボレーにこだわる姿は、添田くんとはまた違った魅力があり、時折国内で試合を見るのが毎回楽しみでした。

今使っているラケットは自分にとっての3代目なんですが、一番最初のラケットを使っていた2010年、早稲田フューチャーズの決勝戦を戦った二人に、試合後のサイン会でサインを描いてもらい、使わなくなった今も大事にとってあるんです!(2代目のラケットはショップに売ってしまったというのに・・・w)

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ダブルスペア、同世代選手としての姿

そして、添田ファンにとってお馴染みなのは、ダブルスペアとしての姿だったのではないかと思います。

初めてペアを組んだのは2007年の慶應チャレンジャー。初めてだったにも関わらずいきなり優勝だったんですね! そしてペア2度目となったのは2008年の京都チャレンジャーで、今度は準優勝!

▼ふたりの初勝利後のインタビュー!
対照的な感じが逆にいいペアリングを生んだのかもしれませんね(^^



ジャパンオープンのシングルスでは本戦でまだ勝利を挙げられていない添田くんに、初めての本戦勝利をもたらしてくれたのはまさに近藤選手でした(2009年)。

数えてみたら、そこから最後のペアリングとなった2011年8月の北京チャレンジャーまで3年半の間、ATPの大会だけで18度もペアを組んでいました。
同じ大会に出ることが多い伊藤選手、一時期はデ杯対策として内山選手、最近では仲のいい佐藤選手・・・と色んな日本人選手とペアを組んできましたが、こなした試合数では近藤選手以上のペアはいないと思います。



添田くんがプロ転向をした2003年、近藤選手は22歳になる目前に右肩の故障により2年以上に渡って戦列から離れることを強いられました。そして、長い時間を経て復帰をした時には、2つ下の添田くんがランキングで上回っていました。
このことについて、試合後の引退セレモニーで近藤選手が語っていました。

例年のように日本から数人新たにプロテニス選手が誕生していきますが、近藤選手や添田くんぐらいの世代は、長年に渡って見事に空白の時代でもあります。

短い期間で集中的にペアを組んできたふたりですが、添田くんはトップ50を経験し、長年に渡って安定した成績を残し続けている一方、近藤選手はキャリア終盤ケガの繰り返しで満足いくテニスができない苦しさをブログに度々書いているのを目にしました。

近藤選手のスピーチで思わず聞くことになった添田くんの名前に、近藤選手は添田くんのことをどのように思い、そして添田くんは近藤くんのことをどう思ってきたんだろう・・・と、引退の悲しさと相まってなんとなく勝手にセンチメンタルな気分になっています。

ともかく、長い間お疲れさまでした!
これからは指導者の道を歩むとのこと、第2のテニス人生が充実したものになることを心から祈りたいと思います。

▼おまけ。その後、優勝して調子に乗りすぎなふたりwww
ふたりの若さを感じる、今となってはとても貴重なインタビューです。


来週のフアヒンチャレンジャーは大会キャンセル

明日から本戦が始まる予定だったタイのフアヒンチャレンジャーが、先だってのタイ国王逝去に伴い大会自体がキャンセルに。

ということで、次の大会は11/7からの兵庫チャレンジャーに変更となりました。
ポイントのことを考えるとバッドラックではありますが、事情が事情だけに仕方ない。ラストスパートに向けてしっかり準備ができるという意味では一概に悪いことばかりではないと思います。
スケジュール変更により、本人Instagramによると今日から練習再開をしたようです。


ホーチミンチャレンジャーは準優勝!

先ほどホーチミンチャレンジャーの決勝が終わり、Jordan Thompson(99位/オーストラリア)と対戦し、7-5 5-7 1-6 で逆転で敗れて準優勝という結果に終わりました。


今日は一言で言うと足が完全に重かったですね。。

前半のうちはラリーになれば展開の巧さもありポイントを取ることができていましたが、このところ攻撃パターンとなっていたしっかり足を使った速攻で特にミスが目立ち、次第に目に見えて全体的なプレイのクオリティが下がっていってしまいました。

その中でもなんとか第2セットで先にブレイクに成功し、5-3からのリターンゲームで2度マッチポイントもありましたが、ここを取り切れず、その後2度のサービスゲームを続けて取られてしまい、セットオールに。
ファイナルセットは完全に精根尽きているように見える中でなんとかひとつキープをしましたが、1-1からのサービスゲームを落とし、そのまま試合は決まってしまいました。

勝利目前まで行っていただけに本当に悔しい負けですが、準々決勝、準決勝と日本勢同士の対戦になり、いつも以上に気の抜けない、絶対に負けたくない戦いだったと思います。
その反動で3セットをとても戦える元気が残っていなかったのであれば、それはもう仕方がない。。

逆に、彼らとの対戦によりここまで勝ち進むことができたという考え方もできますしね。
こういう悔しい敗戦が未来への活力となってくれると信じています。


明日からはもう次の大会です

明日からは次の寧波チャレンジャー(中国)が始まります。
添田くんは現地入りもかなり遅れるので、1回戦は早くても火曜になります。移動からの連戦は体力的にもタフなものになると思いますが、この悔しい負けをいい意味で次の試合に活かしてほしいと思います!

1回戦の相手はAndrea ARNABOLDI(252位/イタリア)になります。

この選手は今年のウィンブルドン予選1回戦で対戦した相手です。
サーフェイスが変わるとまたプレイも変わるでしょうが、サーブがとてもよくパワフルであると同時に荒っぽさ(雑さ)も感じる選手でした。


久しぶりにポイントの話。

決勝前日というこのタイミングではありますが、今シーズンもあと1ヶ月。
この時期になると気になるのは来年の全豪オープンです。

添田くんのランキングは現在129位。今年2月以降ほとんどポイントを獲得できず、一時150位台まで下げてしまったランキングですが、少しずつ戻ってきました!
本人がどういう心持ちで戦っているかは分かりませんが、シーズン終盤にかけてようやく上り調子を迎えている絶好のタイミング、現在のポジションを考えるとやはり本戦ダイレクトインを期待せずにはおれません。
そして、今、どういう状況に置かれながら戦っているのかということが少しでも分かることは、ファンにとっては応援のテンションを上げていく助けになるかもしれない。

ということで、久しぶりにポイントの話です。


今後待ち構える失効ポイント

以下は、今シーズンの残りに待ち構える失効ポイントです。

(1) 2015.10.12 ATP World Tour Masters 1000 Shanghai 予選突破R64 35P 失効日2016.10.17
(2) 2015.11.16 Yokohama CH F 48P 失効日2016.11.21
(3) 2015.11.09 Kobe CH QF 17P 失効日2016.11.14
(4) 2015.11.23 Toyota CH R16 6P 失効日2016.11.28(現状ランキング対象の18大会外)

以上、106ポイントが失効します。
去年の慶應チャレンジャー準優勝の48ポイント失効 (2) が大きな山となりますが、それ以外はさほど大きな失効がなく、基本的には目下、ランキングの上げ時ではないかと思います。

ただ、ここから全豪本戦ダイレクトインのボーダーラインとなる105位あたりまで上げるとなると、ランキングだけを見ると20位とちょっとなんですが、以前と比べるとポイントが高い。
現在105位選手のポイント(580P)を基準にすると、失効分を補ってなお上げるためには1ヶ月という短期間で一気に220ポイント近く稼がねばならず、高いハードルであることは間違いありません。


全豪本戦ダイレクトインのために必要なポイント

・・・が、ここで書いた220ポイントという数字、実は今週のホーチミンCHで獲得するポイントを含んでいないんです。
なぜならこれから変わるから!(笑) この記事を書き始めたのは準決勝の前なんですが、実際勝利して獲得ポイントも増えました。
ホーチミンCHは、$50,000+Hの大会なので、優勝90P/準優勝55P となりますが、明後日失効する去年の上海マスターズ予選突破の35P (1)はすでにディフェンドできており、ここからさらにどれだけ上積みできるかによって今後の難易度が全く変わってくる訳です。

ということで、今週獲得するポイントごとに見て行きます。

明日負けて準優勝:55P獲得 今後165Pほど必要
明日勝って優勝:90P 今後130Pほど必要

このように全然変わります!
(今日もし敗れていたら今後185Pほど必要となってしまっていたので、それこそ限りなく無理ゲー(笑) 今日の勝利だけで状況が随分変わったことが分かります)

来週以降出場する大会は以下、最大4大会。

10月17日週 寧波(中国)$125,000:
 ポイント内訳 W 110 F 65 SF 40 QF 20 2R 9
10月31日週 フワヒン(タイ)$125,000:
 ポイント内訳 W 110 F 65 SF 40 QF 20 2R 9
(以下2大会はまだエントリーを締切っていませんが、日本国内なのでまず出場するだろうと仮定)
11月7日週 兵庫(日本)$50,000+H:
 ポイント内訳 W 90P F 55P SF 33P QF 17 2R 8
11月14日週 豊田(日本)$50,000+H:
 ポイント内訳 W 90P F 55P SF 33P QF 17 2R 8
 ※例年この時期にあった慶應チャレンジャーは春に移動し来年以降開催されます

ポイント内訳が2種類に分かれるので、イメージしやすいようにポイント効率の悪い日本の2大会から優先してポイントを抽出する前提で計算していくと・・・

2大会で優勝すると180P
1大会で優勝し残り3大会ベスト4で203P/1大会で優勝し残り3大会ベスト8で147P
3大会で準優勝すると175P
2大会で準優勝すると110P
1大会で準優勝し残り3大会ベスト4で168P/1大会で準優勝し残り3大会ベスト8で112P
4大会すべてベスト4で146P
2大会ベスト4&2大会ベスト8で106P
4大会すべてベスト8で74P

全部の可能性について挙げるときりがないのでとりあえずはこれぐらいにしておきますが、大会ごとの結果で全豪本戦ダイレクトインに届くのか/届かないのかの目安にはなると思います。
いずれにしても、ある程度以上の結果を残すことは最低条件となり、決して可能性が高いとは言えないのが現実ではあります。


結論!

ただ、繰り返し強調しますが、明日優勝することがその可能性を広げてくれることは間違いない。

年齢的なことも考えるとテニスの調子や体調・疲労といった波が出てくるのは避けられないだろうし、どの大会でも安定してある程度勝ち星を挙げるというのは、以前と比べて難しくなっていると思います。
それよりも、どこかの大会で爆発ができて、その上で取れる試合をしっかり取っていく方が現実的です。

だからこそ、明日はここまで来たら絶対勝ちたい!!!!!



・・・ということで、まだ今週のポイントが確定していない時点で書けるのはこのぐらいですね。。

明日の結果を踏まえて、時間に余裕があれば修正を入れていきたいと思います。


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