2012シーズンに向けての戦い(6) 明日は実はすごく大事な一戦
2011年11月11日
先日、「全豪インへの道」という記事を書いたのですが、「全豪ダイレクトイン」としなかったのは、もうひとつ本戦入りする方法があるからです。
そう、本戦ワイルドカードです。
今日はそれについて書くことにします。
全豪オープンは、ワイルドカード8枚を毎年このように振り分けています。
地元選手4名
地元選手によるワイルドカードプレイオフ勝者 1名
アジアテニス連盟(ATF)枠 1名
フランステニス協会(FFT)枠 1名
アメリカテニス協会(USTA)枠 1名
このアジアテニス連盟枠というのが重要なのです!
加盟国は、デ杯でアジア・オセアニアエリアに所属する国で、もちろん日本も当てはまっており、他のグランドスラムと比べて日本人選手にワイルドカードが与えられるチャンスがあるということになります。
添田くんは2006年にこの選考試合と言えるアジア選手権で優勝して2007年の全豪ワイルドカードを獲得しましたが、現在はその方式を取っておらず、近年は、本戦ダイレクトインできなかったランキングの一番高い選手に機械的に与える傾向にあるようです。
2011年はデバーマン(エントリー当時108位)、2010年はゴルベフ(エントリー当時133位)、2009年はイストミン(エントリー当時105位)となっていて、2010年のゴルベフだけ例外なのですが(故障明けであったことが予想されます)、それ以外のふたりは本戦インできなかったアジアの最上位選手。
ということで、本戦インが難しいライン106位辺りから上位へのジャンプアップの可能性が残されている150位位までにどれだけアジアの選手がいるかというと、
118 Soeda, Go (JPN) 486
121 Ito, Tatsuma (JPN) 474
145 Golubev, Andrey (KAZ) 366
わずかこの3人です。
ここで添田くんの話になるのですが、添田くんが今季失うポイントは去年の豊田チャレンジャーベスト4での29ポイントのみ。つまり、今季残りの大会で1度でもチャレンジャーでベスト4に入れれば今のポイントを防衛することができます。ポイントで拮抗している伊藤竜馬選手は、今季の残るATP大会は豊田だけですが、去年の豊田で優勝しており、仮に今年も優勝したとしても、ポイントを上乗せることができません。ゴルベフは今季の出場はもうありません。
つまり、添田くんが明日勝てば、今季ふたりよりも高いランキングでフィニッシュすることが決定するのです。
ちなみに、現在ダイレクトイン圏内にいる選手でトップ100位陥落の可能性がある選手もいません。
つまり、来年分で選考基準が変わるとしたら分かりませんが、100位台の中でアジア選手の最高位に付けることでワイルドカード獲得に向けて有利な立場になれることは間違いありません。そして、それはひとつでも順位を上にすることでより高まるのではないかと思います。
もちろん、選手本人がダイレクトインを目指している以上、ファンとしてもそれを応援したいし、先のことよりもまずは1戦1戦の勝利なのですが、まぁ、明日の試合はそういう重要な意味合いを持っているということを書いておきたかったのです。
ということで、明日のラフバラチャレンジャー準々決勝は、Peter Torebko(270位/ドイツ)と対戦することが決まっています。
現在270位ですが、今年7月以降だけでもフューチャーズの決勝進出が6回、ツアーも2度予選を勝ち上がっており、ランクを右肩上がりに上昇させている選手。要注意と言えると思います。
2012シーズンに向けての戦い(5) 全豪本戦インへの道
2011年11月3日
ヨーロッパ遠征の1週目・エッケンタールチャレンジャーは2回戦で敗れてしまいました。
1回戦に続いて2回戦も超速サーフェイスに合ったビッグサーバーで、それになかなか適応するのが難しかったのかもしれません。。
とはいえ、長い遠征はまだ始まったばかり。
さっと切り替えてまた頑張って欲しいと思います!
例年出場している豊田チャレンジャーはヨーロッパ3連戦のすぐ次の週となり、出場はどうするのだろう?と気にしていましたが、昨日エントリーリストが判明し、名前を確認することができました。
4週目でしかも時差の影響をもろに受けることになり、間違いなくタフな1週間になるでしょうが、翌週以降もうチャレンジャーの開催はなく、この豊田が今季最終戦になります。
このところ記事のタイトルに付けている「2012シーズンに向けての戦い」というのは、紛れもなくシーズン序盤の大きな山場・全豪オープンを見据えてのものです。
大好きな大会と評しながら土曜日から本戦が始まる全日本に出場しないのは、他でもなく全豪本戦ダイレクトインを目指しているからです。
全米後の大会で得たポイントというのは、翌年の全てのグランドスラムエントリーに適用されます。
例えばウィンブルドンは予選の会場が本戦とは違っていたりするし、本戦と予選は言ってみれば天国と地獄ほどの違い。まさに添田くんもそうですが、100位近辺にいる選手にとって今はものすごく大事な時期と言えます。
ということで、ちょっと前置きが長くなりましたが、今回はそれに向けての記事を書こうと思います。
こういう記事は思うところがあってブログには余り書かないようにしているのですが、ブログにアップしないだけで自分では結構やってたりするし(笑)、今回は期待を込めてあえて記事にしてみることにしました。
グランドスラム本戦インの安全圏は105位と言われていますが、最新の10月31日付けランキングで現在105位の選手のポイントは519。添田くんは現在480ポイントで、11月7日付けで今週分の6ポイントが加わるのでその差は33。あとひといきのところではありますが、今季残りのポイント失効29(昨年豊田チャレンジャーベスト4)が控えているので、単純計算で62ポイントを得なくてはなりません。
ちなみに豊田までの2大会で置き換え対象となる大会は、6ポイント(チェンナイ予選決勝)、7ポイント(タラハシーCH 2R) となり、豊田終了の翌日、29ポイントが失効となります。
来週以降3大会で得られるポイントは共通しており、
2R 6、QF 15、SF 29、F 48、W 80 です。
ということで、これに基づいて試算をすると、
例1) 今後3大会全てベスト4
⇒ 486(来週月曜のポイント)+29-6+29-7+29-29=530
現在のランクに当てはめると104位
例2) 今後3大会のうち1大会で優勝、2大会で1回戦負け
⇒ 486(来週月曜のポイント)+80-6-29=531
現在のランクに当てはめると104位
例3) 今後3大会のうち1大会で準優勝、2大会でベスト8
⇒ 486(来週月曜のポイント)+48-6+15-7+15-29=522
現在のランクに当てはめると105位
こんな感じになります。
分かりやすいように極論として3例挙げてみましたが、1大会で獲得できるポイントが多いと、他での成績がよくなくても置き換えのポイントもない分、効率的にランクを上げることができます。
ちなみに縁起のいい例として、もし今後3大会全て優勝なんかしちゃったりすると、
⇒ 486(来週月曜のポイント)+80-6+80-7+80-29=684 一気に74位になってしまいました(爆)
あるいは、3大会全て準優勝でも、
⇒ 486(来週月曜のポイント)+48-6+48-7+48-29=588 91位です。前後選手のポイントによってはキャリアハイ更新もありえます。
105位になれないケースは縁起が悪いので書きませんが、あまりポイントのことばかり考えるのは少なくとも選手にとってはプレイが硬くなる原因になってよくないことですが、選手自身にそれを目標にすると明言されると、ファンとしてはやはり気になってしまいますね。
例え頭では考えていても、言葉として余りポイントポイントと言いたくない部分があり、日ごろ余りこういうことを書かないようにしているのは、それが原因です。
自分へのプレッシャーとなる前に、来週再来週あたりでドカーンとした活躍を期待したいところです。
過去、ヨーロッパのチャレンジャーではまだ優勝の経験がなく(最高は去年のノッティンガムCH準優勝)、レベルの高いヨーロッパで結果を出せればそれは大きな自信にもなるだろうし(^^
ちなみに、記事のタイトルを「本戦イン」としたのは、もうひとつ書くべきことがあるからなんですが、それは少しリサーチをする必要があるので、また改めてということで。。
2012シーズンに向けての戦い
2011年10月10日
土曜日行われた上海マスターズ1000予選1回戦 対ミーシャ・ズベレフ(171位/ドイツ)は、3-6 7-5 4-6 と、惜しくも破れてしまいました。
ツイッターでスコア実況をしてくれる人のつぶやきとスタッツを確認した範囲では、このところよかった1stサービスの入りがかなり悪く、調子が良さそうではないものの、勝てる試合だったと思います。
連戦3週目、高いレベルでプレイを続けることの難しさを改めて実感します。。
今大会敗退をもって、今季のツアー大会への出場はおそらく終了。
来週のソウルを皮切りに、シーズン終了までの1ヶ月半はチャレンジャーへの出場。全豪オープン本戦ダイレクトインを目指しての戦いということになります。
今回はその見通しと、今後のエントリー予想についてです。
グランドスラムは上位104名が本戦ダイレクトインができますが、故障明け選手が大会エントリーのために活用するプロテクトランキング制度、上位選手の欠場の影響を受けるため、その境界は大会ごとに異なります。
最低限105位を確保できれば、上の変動の影響を受けることなくダイレクトインできるはず。
グランドスラムの本戦エントリー締め切りは大会スタートの6週間前、全豪の締め切りは12月5日なので、何位で今シーズンを終えられるかで、後は上位選手次第です。
現状添田くんのポイントは487、シーズン終了までに45ポイントの失効が待っています。
上海マスターズ予選は1回戦で負けてしまいましたが、なんといっても、先日のバンコクの予選からのベスト8で獲得した57ポイントは大きかった!
それをふまえて105位で今季をフィニッシュするには、残りの試合で110ポイント程度稼がねばなりません。
チャレンジャーで言うと、大会のグレードによりますが、優勝1回とベスト4が1回でちょうどこれぐらい。ベスト4が3回では届きません。
簡単ではありませんが、不可能ではない。
・・・ということで、前置きがくどくなりましたが、本ブログでは、今後の残りのエントリー状況をこのように予想しています。
◆10月17日週 ソウル ($100,000 Hard)
第4シードでエントリー済み
ポイント:W 100、F 60、SF 35、QF 15、2R 8
◆10月31日週 シャーロッツビル/アメリカ ($75,000 Hard)
エントリー締め切り 10月10日
ポイント:W 100、F 60、SF 35、QF 15、2R 8
◆11月7日週 ノックスビル/アメリカ ($50,000 Hard)
エントリー締め切り 10月17日
ポイント:W 80、F 48、SF 29、QF 15、2R 7
◆11月21日週 豊田 ($35,000+H Hard)
エントリー締め切り 10月31日
ポイント:W 80、F 48、SF 29、QF 15、2R 7
11月14日週にアメリカのキャンペーン(読み間違えでなければ)でチャレンジャーがありますが、豊田への出場を考慮して1週明けると思われ、11月5日~11月13日に本戦が行われる全日本にも出場はしないと予想しています。
ちなみに添田くんは、2008年以降4年全豪予選にチャレンジしていますが、なんとこれまで実は1度も勝ったことがありません。。
おそらくよっぽど相性が悪いのだろうし、そんなに勝てないのであれば予選を飛び越えて本戦にダイレクトインしてしまえ!ということです(笑)
全米以降獲得したポイントは、翌年の全てのエントリーで有効となるので、チャレンジャーを主戦場とする選手には非常に重要な意味合いがあります。
戦いはいつも以上に熾烈かもしれませんが、今シーズンもあと少し、1年間の疲れも襲ってくる頃でしょうが、なんとかここを乗り切って頑張って欲しいです!!!
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