ウィネトカチャレンジャー スタート!

添田くんの約3ヶ月に及ぶ長い長い遠征も残りあと2週。
今週はウィンブルドンからアメリカに移動してのウィネトカチャレンジャー(アメリカ・イリノイ州)に出場です。

ドローが発表になりました。第7シードとしての出場です。

1回戦は、マンタチャレンジャーの決勝で当たったライラー・デハート(223位/アメリカ)と対戦になりました。

この試合はものすごく激しい展開となった第1セットを添田くんが執念でもぎ取り、7-6(5),6-2で勝利を収めています。
旧ブログの方に上げたその時の日記をこちらにもアップしておきますが、この大会は赤道直下という厳しい環境に加えて、夜はスコールにより多くの選手が雨天サスペンデッドやダブルヘッダーなど影響を受け、テニスうんぬん以前のサバイバル戦だった模様。今回は全く違った展開になりそうですね。

この大会には伊藤竜馬くんもエントリーしています。
1回戦は予選勝者と。順当に行けば添田くんとは準決勝で当たりますが、竜馬くんは2回戦で去年のジャパンオープンで全米覇者のデルポトロを破ってベスト8まで進んだヴァセリンロジェバスラン(Edouard ROGER-VASSELIN)と対戦です。
(※またしても間違えを・・・>< いかにぼんやりと生きているということか・・・)

ふたりとも月曜のOOPには入っていないので、1回戦は火曜日だと思われます。
>>本戦ドロー

>>大会公式サイト

facebookでスコアの更新もあるようです。現在は過去の選手の紹介ぐらいですが、今後、ちょっとしたレポートなどもあるかもしれないですね。
>>大会facebook

-----

添田くんが前回のブログで書いた 来週からアメリカでの2大会の結果によっては本選ダイレクトインも見えて来ます。 について。

グランドスラムのDA(Direct Acceptance/本戦ダイレクトイン)は104名です。つまり、ランキング104位までに入っていれば自動的に本戦の出場権を得られます。とはいえ、実際は多くの選手がケガなどにより欠場するのでそのランクは下がったり、逆に、プロテクトランキングを使ってエントリーする選手がいる場合、その選手と実際その順位の選手とがそこに重複して入ることになり、何位であればDAできるのかというのはその時になってみないと分からないので、それについては考えないことにします。

今日発表のATPランキングを目安として考えてみると、現在104位の選手は Igor Kunitsyn(RUS)の487ポイント添田くんは現在124位で422ポイントです。8月30日から始まる全米オープンの本戦エントリー締め切りは6週間前の7月19日なので、104位というのをひとつの目安に具体的に検証してみたいと思います。

7月5日 +35  (ウィンブルドン本戦LLのポイント加算)
7月5日 -8  (去年のウィンブルドン予選2回戦のポイント失効)
7月5日 ウィネトカチャレンジャー分のポイント加算
7月12日 ニューポート分のポイント加算
7月19日 全米オープン本戦エントリー締め切り

7月5日にウィンブルドン分を加味して最低449ポイントになることは決まっているので、7月12日の週(7月19日ポイント加算)の試合にエントリーしていない添田くんが全米にDAするためには、そこまでのウィネトカとニューポートで38ポイント獲得できるかどうかということになります。

ウィネトカCHは$50,000クラスなので、2Rで7P、QFで26P(すみません、入力ミスですが実際は)15P、SFで29P、Fで48P、Wで80P。
ニューポートはツアー250なので、予選決勝で6P、予選突破で12Pです。(予選2回戦以下は0P) ちなみに、MTFによると現在ニューポートの本戦Alt5番目に名前が入っています。ウィンブルドン翌週なので、多少の欠場はあるでしょうが、ドロー32でそこまで回ってくるとはちょっと考えにくい。もし欠場が多く出て本戦DAできた場合は、2Rで20P、QFで45Pです。

なんとなくのイメージで全米本戦DAはちょっと厳しいかなーと思っていたのだけど、こう見ると現実的に充分有り得るんですね!!!
とはいえ、あまり皮算用して期待しまくるのもどうかと思うので、この数字をなんとなく頭に入れた上で結果を見守りたいと思います。


ウィンブルドン1回戦(2010ウィンブルドン)

アップが遅くなってしまいましたが、昨晩添田くんの1回戦が行われ、4-6 3-6 1-6 で敗れました。

第1セットは4-5までキープが続き、リターンゲームでもポイントで競ることができていたし、本人もブログで「立ち上がりは上々」と振り返っていますが、この試合でまずブレイクのチャンスが来たのは添田くんの方でした。もちろん相手も必死だから自分がギアを上げたからと言って取れるものではありませんが、たらればになるけど、ここでもしブレイクができていたとしたら、試合はおそらく全く違った展開になったと思います。

WOWOWではセレナの試合を放送していたので、途中合間合間見られたのは第2セット3-4からのサービスゲームと、第3セット1-2からのリターンゲームの最後、1-3からのサービスゲームだけ。わずか10分ほとで総合的には分からないのですが、このサービスゲームはいずれも落としています。一番感じたのは「自信を持ってプレイできていない」ということでした。
それがネットに詰める時の一歩目だったりにミスを恐れずにどんどん打っていけない、という風に影響したのではないかという印象でした。

対してフィッシャーには迷いを感じない。

予選決勝のウィッテンは、日頃出ているチャレンジャーではそれほど結果を出していませんが、グランドスラムやツアー予選ではしっかり勝ちあがっていて、重要な試合でこそプレーのレベルを一段上げることができている。フィッシャーも同様。

添田くんは今回の遠征でコンスタントに勝てていて、想像以上にランキングを上げることができています。
その一方で、得意としないタイプの選手やそうした「一段上げてきた選手」に当たった時に、ちょっと辛口の言い方をすると自分らしいプレーをできずにやられてしまう印象もある。

今回のウィンブルドンは、2007年全豪以来、3年半のグランドスラムです。かつ今回はウィンブルドンです。憧れの地についに立つことができたという感慨は本当に大きかったと思います。でも、その大舞台への経験不足やそれに慣れない緊張がプレーに影響を与えるというのは、もう今回でおしまいにしなくてはなりません。
次また2ヵ月後には全米が迫っています。来週はアメリカに移動してまた試合が続きますが、ここでの結果によっては全米では本戦ダイレクトインの可能性も出てくるし、もしそれができなくても予選トップシードを得ることはできるでしょう。
ここで今度こそ予選を勝ち上がり、グランドスラムを「目標の場所」ではなく「自分の居場所」に変えていって欲しいし、そうすることで、平常心で自分のプレーができるようになれば、また一歩前に進むことができるんだと思います。

予選決勝と昨日の試合と、自分の中でものすごく悔しい敗戦だったので、ちょっと言葉がキツ目になってしまったのだけど、個人的にも添田ファンになって初めてのグランドスラム本戦、本当に感極まるものがありました。

その理由のひとつとして、忘れてはならないことをアップしておこうと思います。

昨日の記事でWOWOW解説者の坂本正秀さんについて触れたのだけど、昨日の試合中、Twitterでこんなことをつぶやかれました。

たくさんの皆様からリクエストのあった添田豪の試合放送ですがどこまでWOWOWが流せるかは約束はできませんが、私が担当するセレナの試合中、もしくは試合後に、良いことあるかもです!私も豪の試合を解説するのが相当楽しみ、神様、お願いします!豪ちゃん、頑張れ!
http://twitter.com/hide_sakamoto/status/16764833036

昨日書いた通り、第1試合の放送カードにかなり納得のいかないものがあり、我ながらイヤなヤツだな~と思いながら、ヒデさんにツイッターでプレッシャーをかけるようなことをコメントしたりしました。そして、同じことをした人が沢山いたのでしょう(笑)
結果、わずか10分弱ではあったけど、実際にプレーを見ることができました。

本当に嬉しかったし、ヒデさんがご尽力くださったことややこうやってファンにきちんと報告をしてくれたことに本当に感謝しています!!
自分のデジカメにおさめた試合中の動画は、サイン入りラケットと同じぐらい、私の中では大切な宝物です。
そして今回、初めて観戦仲間さんのお宅に仲間で集まって観戦をしました。こういう「お祭り」的なこともグランドスラムならではで、いつも家のTVやPCでひとりで見るのとは全く違った楽しさがありました!

添田くんは、錦織くんや奈良くるみちゃんのような揺るぎない自信の中で迷うことなくガンガン攻めたり、突如大爆発するタイプの選手ではありません。
けど、そういう胸がスカっとするような凄さではなく、上手く表現できないのだけど、そのプレイには何か心を打つものがあって、今まで自身が課題としていることを地道に一歩一歩クリアしてここまでやってきました。

今回の予選決勝敗退からのラッキールーザー本戦入りもその歩みのひとつです。
その一歩一歩の積み重ねをこれからも見守っていきたいと思います。


最後になりましたが、今後の試合。
ブログにもあるように、近くアメリカに移動して、来週また試合です。

6/28~ ウィネトカチャレンジャー(アメリカ・イリノイ州)
Outdoor Hard $50K
http://www.northshoreprotennis.com/

Phau, Bjorn GER 100
Russell, Michael USA 102
Devvarman, Somdev IND 104
Dabul, Brian ARG 110
Roger-Vasselin, Edouard FRA 115
Levine, Jesse USA 116
Soeda, Go JPN 125
Ball, Carsten AUS 136
Kim, Kevin USA 142
Witten, Jesse USA 168
Kuznetsov, Alex USA 170
Yani, Michael USA 171
Begemann, Andre GER 176
Smyczek, Tim USA 180
Polansky, Peter CAN 192
Peya, Alexander AUT 194
Lindahl, Nick AUS 206
Cook, Lester USA 211
Guccione, Chris AUS 220
DeHeart, Ryler USA 225
Brugues-Davi, Arnau ESP 231
De Voest, Rik RSA 259
Ito, Tatsuma JPN 261
Reynolds, Bobby USA 264

エントリー状況は今後変わってくると思いますが、現状第7シード。
でも、ウィンブルドン本戦に上がっている選手も入っているし、そういった選手は上に書いたような「重要な試合でこそプレーのレベルを一段上げることができる」人たちです。

でも、日頃の試合でそういう選手に勝つことができれば大舞台ででも自信を持って対することができるはず。
まぁ「千里の道も一歩から」ということです。


---

初めてこのブログを読まれる方、よかったらこちらもご覧ください。

サイト立ち上げにあたって
http://www.go-soeda.info/archives/12


Loading

!!!!! オススメ動画 !!!!!

adidas Tennis | Go Soeda | Yasutaka Uchiyama
(動画上の文字部分をクリックするとフルサイズで見られます)

アーカイブ

カレンダー

2024年4月
« 10月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

記事カテゴリー

「もう一度。」 添田豪を絶賛応援するブログ is powered by WordPress | WP Theme by One in a Million