ロンドンオリンピックへの道(1)
2012年2月26日
来週からシンガポール、京都、平果(中国)とアジアのチャレンジャーに3週続けて出場します。
年初からの好調によるランキングの上昇により、ヨーロッパのツアー500大会や春のアメリカマスターズなど、予選からとはいえ好位置で出場ができるまでに上がりました。
ですが、それがあるタイミングにアジアのチャレンジャーに出場します。
特に本人と近しい訳でもなさそうな濱浦貴光コーチのブログでなぜかそれがテーマになっていますが、コメント欄を読むと思うところのある人は多いようですね。
今日はそれについてです。
これは添田くんのひとつの言葉尻をほじくり出して繰り広げる推論なのですが、ロンドンオリンピックが念頭にあることは間違いないと思います。
私は現地で観戦をしており見ていないのですが、WOWOWで放送されたデ杯クロアチア戦後のインタビューで、(私の知る限り)初めてそれについて言及したようです。
私もつい3ヶ月ぐらい前までは、添田くんには全く縁のないどこかの大会のような認識でいたのですが、今季始めから続く好調でシーズン初頭からわずか1ヶ月半で40位もランクを上昇させました。この調子でいけば・・・みたいに無責任なことは言えませんが、少なくとも目指して届く範囲の中にはあるのではないかと思うし、さすがに4年後というのは余り現実的ではなく、添田くんにとっては今回1回きりのチャンスです。
ITFのオリンピックページによると、シングルスで出場できるのは64人。1ヶ国最大4人までと決まっており、内訳は、ランキング枠56人(ダイレクトイン48人、ITF推薦8人)、ITF推薦枠が6人、ワイルドカードが2人だそうです。
つまり、ランキングの時点で確実に出場を決めるには48位以内に入っていなければなりませんが、強豪国は上位に選手が集中しており、5番手以降は推薦枠にも入れないため、その分が繰り下がってチャンスが廻ってくる訳ですね。
全ての選手を洗い出すのは難しいので、思い付く強豪国で、5選手以上を要する国がどれだけあるのかざっとチェックしてみました。
あくまでも現状ではという参考の話ですが、ドロー数と同じ64位までの間で調べてみると、スペイン6人(23位マルセル、25位ベルダスコ、47位フェレーロなど)、アメリカ1人(61位ブレーク)、フランス2人(28位ベネトー、50位ロドラ)と、少なくとも9人は抜けることが分かりました。
それを単純に当てはめていいものかは分かりませんが、57位ぐらいに入ることができればダイレクトインが期待できることが分かります。
また、JOCのロンドンオリンピックページによると日本人男子は2枠あるようです。
とはいえ、前回の北京では男子は錦織圭選手しか出場しておらず(確か推薦枠だったと記憶しています)、各国が申請する推薦枠の中から篩いにかけられるということだと思われるので、限りなくダイレクトインに近いライン、60位ぐらいには入っておきたい。このボーダーラインは70位ぐらいではないかというものも見かけましたが、「推薦枠」の基準が全く分からない以上、ひとつでも上のランクの方が有利であることは間違いありません。
気になるエントリー締め切りですが、ローランギャロス終了翌日の6月11日です。
この締め切りまでに60位辺りにいるためには、今後のポイント失効を鑑みると、あと3ヶ月半で約280ポイントを得なければなりません。
3月に続けて行われるアメリカハードのマスターズ1000大会が終わるとツアー大会はクレーシーズンに移行します。去年までと同じようにクレーを避けてスケジュールを組むとなると、大会の選択肢は一気に狭まり、効率的な遠征もできなくなってきます。
今ポイントをしっかり積み上げておくことで、現時点で本戦ダイレクトインは安全圏といえるローランギャロスだけでなく、その先のウィンブルドンでの本戦出場も現実のものになるし、夏のハードコートシーズンでも本戦から出場できる大会は増えてくると思います。
280ポイントというとちょっと気の遠くなるような数字ではありますが、例えばこの3大会で優勝・準優勝・ベスト4だとすると、約160ポイント加算できます。
(簡単に言うようですが、私は添田くんならそれができると思っているので・・・)
添田くんも今年で28歳、テニス選手の中ではベテランの域に入ってきました。
遅咲きで大成した選手はいくらでもいるし、添田くんがこれからそういう選手たちの仲間入りをしてくれればと切に思います。
だからこそ、試合選びはこれまで以上に慎重であるべきなのかもしれないし、上(ここではツアー優勝を指します)を目指すのであれば大会を通じてのパフォーマンス力が重要で、やたら予選にトライするというのは、少なくともこれからの添田くんにはそぐわないのかもしれません。
最後に、なぜオリンピックにこだわるのか・・・まぁそれは言わずもがなですよね(笑)
シンガポールCHのドローが発表されましたが、1回戦は月曜日に入らず、火曜日になると思われます。
今日の記事が思ったよりも長くなってしまったので、シンガポールについては明日書くことにします。
2ゲームしか取れず完敗するも、後半はいい攻めも(2012マルセイユ)
2012年2月22日
さきほどツアー250大会、マルセイユの1回戦が終わりました。
vs リシャール・ガスケ(15位/フランス) 0-6 2-6
悔しいですが、完敗です。。
ガスケには爆発的な巧さがある一方、一旦崩れ始めたらズルズルと自滅していくようなもろさもあり、そういうところを突ければいい試合になるのではないかと期待していましたが、それはこちらが相手を追い詰めて初めて成立するもの。
ブレイクチャンスも2ゲームありましたが、そこからのギアの上げ方は見事で、一方の添田くんはブレイクポイントを握られたゲームは全てブレイクされてしまい、なかなか厳しい試合になってしまいました。
ライストで見た感じ、こちらから先にミスを重ねてしまい、ミスを恐れてボールが甘くなってしまったところをさらに攻め込まれてしまいました。特に今日はフォアの精度がよくなかったです。
ファーストサーブも第1セット38%、第2セット39%しか入らず、これでは太刀打ちできないですね。。
第2セットの第4ゲームで初めてキープをしたあたりから強気の攻めとショットの質がようやくかみ合うようになってきて、持ち味である精度の高いストロークからのポイントも見られるようになりました。
試合を通じて、ロングラリーでは左右の厳しいところに打ち分けて相手のミスを誘うといった、添田くんらしいプレイもあったと思います。
ネットプレイは素晴らしかったと思います。(ただし、それ以上にガスケのネット際での動きが本当に素晴らしい!)
伊藤竜馬に帯同して試合も観戦した増田健太郎コーチのブログに試合について詳しく書かれています。
残念な結果ではありますが、添田くんの持ち味である精度の高いストロークと最近目を見張る恐れを知らない早い攻めは、心技体が整って初めて実現できる脆さもあるような気がしています。
来週から3週間、シンガポール・京都・平果(中国)とアジアでのチャレンジャーに出場します。
相性のいいアジアの大会に向けて、また調子を上げていって欲しいと思います!
マルセイユ1回戦はガスケと対戦 / 試合は火曜日深夜2:30頃より
2012年2月20日
今シーズンツアーでは初めての本戦からの出場となるマルセイユ。
昨日本戦ドローが発表となり、1回戦は16位のガスケと対戦することになりました。
前回のブログで1回戦は第4シードまでとは当たらないと書いたら、まんまと第5シードに・・・(T T)
相変わらずすごい引きの強さ(弱さ?)だなぁ・・・とガックリしつつ、ポジティブに考えると、今季の目を見張る活躍というのは、これまで数々の悲惨ドローがもたらしたトップ選手(モンフィス、ユーズニー、ツォンガ、そしてナダルなど)との対戦で得たものが選手としての成長に少なからず影響していると思います。
チャレンジャーを主戦場とする選手にとって、トップ10とかの選手と同じ大会に出られる機会自体年に何度もない訳で、その数少ない機会の中から確実に対戦チャンスをモノにできたことは、プレイヤーとして一皮剥けた今振り返るといいことだったのだと思えるし、その中で体感して身につけたものを、これからは発揮する段階に入ったのではないかという気がしています。
と言いつつ、バッドドローであることには間違いありませんが(笑)、自分にシードが付かない限り、1回戦から上位選手と当たってしまうのは仕方がないことだし、今回はそのお陰で試合も火曜日になり、しっかり調整に時間をかけることができます。
試合は現地時間火曜日NB18:30(日本時間深夜2:30)となりました。
前に試合がさほど詰まっていないので、ここからほとんど遅れることはないと思われます。もちろんセンターコートなので、ライストで見られるはずです。
ガスケは個人的に好きな選手でもあるので、どんな試合になるのか今からとても楽しみです!
最近のコメント